2023年秋に出かけた台湾自転車縦走で印象的だったことを画像とともに振り返っていきます。後編の今回は、台南から最南端、そして帰国までの行程です。ちょっと長くなるかも。
これまでの旅行についてはこちらをご覧ください。


DAY7 : 台南→高雄→枋寮 11/09

朝イチで記念の自撮りをするのですが、洗濯ばさみに挟んだスマホを地面に置いて撮るのでどうしても地面の比率が多くなってしまう。軽くてどこにでも置ける三脚が欲しい。(この旅の後コレを買った)
そして思ったのだが、シャッターのタイマーの時間が短いのでポーズをとる余裕がなく直立&挙動不審になってしまうので、Bluetoothで作動するタイマーも買おうか。こうやってどんどん物が増えていき、資本主義の虜になっていく。

台南の市街地を抜けてしばらく走ったところで朝食をとりました。ちょっと名前はわかりませんが、もちッとしたお好み焼きサンドみたいなやつです。甘辛ソースが合ってうまいです。もちろん豆乳もいただきます。
ローカル食堂をめぐっているとブラックコーヒーが恋しくなります。こういう食堂でも「コーヒー」というメニューがあるんだけど、それはコーヒー味の豆乳を指すので注意しましょう。

台南は確かに大都市なんですが、そこまでゴミゴミしておらず通りも広いので自転車で走るのはそんなに大変ではありません。自転車走行に関しては初日の淡水が一番キツかった印象です。この後訪れる高雄もそうですが、水運で栄えた名残か、運河が発達しています。

小老婆は日本で言うところの美魔女なんですかね。高性能ワックス洗車ということは漢字からなんとなくわかります。そして高性能ワックス洗車と美魔女との関連性は不明のままでモヤモヤします。
さて、今日はとりあえず高雄まで行き、そこから普通電車で輪行し枋寮という町まで移動する予定です。せっかくなので地方の電車にも乗ってみたくこのような旅程にしてみました。自転車を分解せずにそのまま乗せられるか試してみたいというのもあります。

高雄市内に入りました。どこも市街地はスクーターであふれています。老いも若きもオネイサンもじっちゃんもみんなスクーターに乗っています。不思議なことに日本で見るような普通のバイク、アメリカンやらネイキッドやらの単車的なものはほとんど見かけません。バイクは娯楽で乗るものではなくてあくまで日常の足だからなんですかね。毎日乗るならギアチェンジなんて面倒でしてられないよな。

野鳥図鑑が欲しくて高雄野鳥の会に立ち寄りました。高雄のデパートに入っている紀伊国屋にも行ってみたのですが、正直ろくなものがありませんでした。
台湾では各都市に野鳥の会の組織があって、「台湾野鳥の会」というものもあるのですが、上下関係は無くそれぞれが独立した組織で、統べている組織とかはないらしいです。多分ですけど、スタッフの方はそんなことをおっしゃっていました。

事務所内は様々な野鳥関連グッズがあり、目当ての図鑑を見つけることができました。そして富士鷹なすび先生の「非実用野鳥おもしろ図鑑」の台湾版を見つけてしまい衝動買いしてしまいました。荷物は軽くしたいのだが、これは買わずにはいられない。

普通電車に乗るために駅にやってきました。ここは高雄駅ではなくてちょっと北にある新幹線が発着する駅で、普通電車の始発もここの場合が多いみたいです。始発から乗ったほうが気楽なので、少し来た道を戻ってきました。この新左營という駅名、なんか無性にカッコよくないですか?

この駅も自転車のまま入ってもOKな駅で、エレベータがあるのはもちろん、階段にも自転車用のレールがきちんと用意されています。この辺はほんと進んでいるなという印象です。

自動券売機で購入を試みましたが、どうやっても目的のチケットを買うことができず、またしても窓口の人の助けを借りて無事にチケットを購入し、自転車のまま改札を通過しホームへ下りました。

二日目に乗った台北エリアの普通電車には、自転車専用の車両があったのですが(降りてから気が付いたが…)、ここでは古い型の車両を使っているためそんなものはなく、ただ先頭と最後尾にある荷物置き付近に自転車をそのまま置いてくれとのことで、指示通りそのまま置きます。一応動かないように固定はしておきましょう。

高雄でたくさん人が乗ってくるだろうと身構えていましたが、乗客はまばらで高雄を過ぎ郊外を走り始めると、キンキンに冷えた車内には私一人となり、立ち上がってずっと窓から過行く景色を眺めていました。景色が南国のそれで、背の高いヤシの木が多い。

車両はあのDAEWOO製です。財閥解体の2年前に製造された車体が台湾でしぶとく走っています。1時間半ほどで枋寮に到着。のどかでいいですね。空が広い。長時間カチンカチンの冷房に晒されたので外の空気がムワッと感じます。寒暖差で体調を崩しそうだ。

枋寮は幹線道路が走っているのでけっして田舎というわけではありませんが、小ぢんまりとしていてどこか懐かしい雰囲気が漂う街です。私は居心地の良さを感じました。規模は小さく週一ですが夜市も開催されていました。
早速今晩お世話になる宿に行きチェックインを済ませますが、どう見ても普通の家なんですよね。玄関を開けるとリビングでおばあちゃんが寝そべりテレビを見ており、私が外靴から履き替えたビーチサンダルをみて「それは本当に内履きなのか!」としつこく聞くのでちょっと面くらいました。
二階の二部屋がゲスト用の部屋となっており、この旅初めて2段ベッドではなく床に布団を敷いて寝るスタイルです。幸い6畳ほどのスペースに私一人だったので、気軽に過ごすことができましたが、アコーディオンカーテンで区切られた隣のおじさんペア(中国もしくは台湾の人)のスマホの音、痰を切る音、いびきがありえないくらいにうるさくて嫌になりました。中華系の人たちはそういうところがちょっと苦手です。何をしてもやかましいイメージ。そうじゃない人もいるんでしょうがね。
あすは最南端の碑まで走る予定なので早めに寝ることにします。
DAY8 : 枋寮→墾丁→最南端 11/10

昨日、私のサンダルについてしつこく聞いてきたばあ様が、一階の居間で大いびきをかいて寝ている横を音を立てずに通過し玄関を出て準備をしました。今日は最南端手前の街である墾丁まで行って、様子を見ていけそうだったらそのまま最南端まで行ってしまう予定で漕ぎ出します。

山が迫ってきました。ここだけ切り取ると札樽自動車道のようにも見えます。台湾島の西側はずーっと平野部が続き山が見えませんが、ここまでくるとさすがに起伏も増えてきます。

楓港という町の早點で朝ごはんです。今まで入った中でもっともきれいな店内は、什器や家具がピカピカに磨かれており、店主らしい奥さんも背筋がピンと伸びて穏やかな笑顔の上品な方でした。

肉粽と呼ばれるちまきを食べました。もち米に肉とピーナツが入っていてもちもち熱々でこれがまた美味しい。そのまま食べていたら皿にソースを入れてくれました。この国の人はソースがほんとに好きだな。なんにでもソースをかけるんだな。実際ソースはなんにでも合うんだけどさ。

途中の車城という街で郵便局からポストカードを出しました。高雄の野鳥の会さんでおまけでくれたジョウビタキのポストカードに汚い字で暑くて痒くてもうたまらんと書きました。両足に30か所くらい、謎の虫に刺されて痒くて痒くてたまらなかったのです。トコジラミか南京虫か、ノミなのか原因は不明です。

ファミマに次いで店舗数が多いセブンイレブンは、ほぼ日本と同じ感覚で使うことができます。イートインとトイレは台湾のほうが広く使いやすいかもしれません。みんな涼しい店内で飲食をし談笑しています。
スタッフ募集を見ると、日勤アルバイトの時給が176元(この時のレートで855円)、夜勤の正社員は月給30000元(145800円)とのことで、物価を考慮すると日本とほとんど変わらないでしょう。日本の大学生がセブンイレブンで一定期間アルバイトしたら、台湾のセブンイレブンで働きながら留学できる制度(滞在費はもちろん本部もち)みたいなものがあればいいのに。どうせ内部留保はたくさんあるんだろうから、若い人に還元してほしい。

城塞都市恆春は城門と城壁が残る歴史ある街です。当初宿泊を予定していましたが、日程の都合で休憩だけにしました。海外のこういう遺構は現役で人の往来があるところが多いですよね。動態保存と言えばいいのだろうか、今の住人の生活の中にすっかり溶け込んでいて違和感がありません。もちろん観光地ではあるみたいです。

やっとブラックコーヒーを飲むことができた。ファミマのレジでアメリカーノと頼むと出てきます。お値段はちょっと高めですが仕方ありません。台湾まできてスタバに入るのもちょっとアレだしな。台湾まで来てコンビニのコーヒーで済ますのはもっとアレでしょうが。

墾丁に近づくとリゾート感が出てきます。青い海、白い砂浜、水着の観光客の姿も多くなってきました。この時点でお昼だったので、今晩お世話になる宿の場所だけを確認して、このまま最南端まで一気に行ってしまうことに決めました。

こんな看板が出ていました。詳しくはわかりませんが、9月ころまでは卵を抱えた雌の陸蟹が海岸へ下りて海へ幼生を放すために道路を横断するとのことです。この辺りは陸蟹の貴重な生息地のようです。私は残念ながら見ることはできませんでした。

最南端はもちろん岬の突端で、最北端と同様に遊歩道が整備されており、車両は侵入することができませんが自転車は乗ったまま入ることができます。私はゆっくり押して歩きましたが、ロードバイク勢が歩行者の間を縫うように猛スピードで駆け下りていきました。あいつらは本当に幼いな。

到着です。最北端の岬は崖になっていてそこそこ海面から高い位置にあり見晴らしがよかったのですが、こちらは低く、すぐそばまで海が迫ってきていて景勝地と言った感じではありません。釣りに良さそうだけど釣り禁止の看板があります。
ここはあくまでの最南端のポイントであり、ほかにもっと景色が良い場所、夕日がきれいに見られる場所があるようです。観光の際はそちらに行かれるとよいでしょう。

ということで旅の目的は達しました。特に感慨深さも感動も、高揚感も達成感もなく、ただ真顔で来た道を戻りました。まぁ、そんなものでしょう。特別努力したわけじゃないし、毎日快適な環境で楽しくサイクリングをして、おいしいものを食べていただけなんだから。

墾丁はビーチリゾートということもあり、ほかの地域とは違ってゆるーい雰囲気が漂っています。コインランドリの玄関マットでは猫が悠々と寝ていました。こちらが避けること前提です。耳が欠けていますね。何があったんだろうか。ネズミにでも噛まれたか。

墾丁市街には高級なビーチリゾートから私風情が泊まるようなホステルまで幅広くたくさんの宿泊施設があり、予約をしなくても宿探しに困ることは無さそうです。海も山も近く、長く滞在してもいろいろ楽しめそうなところでした。台湾島東側にのみ分布するクロガシラを見ることができたりしました。

台湾で餃子(水餃、湯餃)を頼むと水餃子が出てきます。餃子と言えば焼き餃子という日本のほうが変わっているのでしょう。もちろん台湾にも焼き餃子は存在し、「鍋貼」という名でメニューに記載されています。

宿には洗濯機が無かったのですが、街の中にコインランドリーがたくさんあるので困りません。両替機もあるし観光地と言うことで英語での操作説明もあるので大丈夫。もちろん宿で借りるよりも割高にはなってしまいますが。
帰国便は3日後、高雄発なので、それまで鳥を探しながらブラブラサイクリングを楽しむことにします。雨で足止めもされなかったし、トラブルも全くなかったので日程的に余裕でした。
DAY9 : 墾丁→東港 11/11

ここからはオマケみたいなもんです。このまま墾丁に残るか、ゆっくり高雄まで引き返すかいろいろルートを検討した結果、バス輪行で枋寮まで戻り、そこから東港という街を経由し高雄まで行くことに決めました。そうすることで同じ道を自転車で走らなくてもよくなる。自転車移動はもちろん大好きなんですが、せっかくなので極力同じ道を走りたくないのです。

もう一つ高雄で時間を使いたい理由があります。それは高雄野鳥の会でよさげな観察スポットをいくつか教えていただいたので、せっかくだからバードウォッチングに時間を割きたいと思ったのです。

朝一のバスに乗るために早朝から動き出し、市街の朝食屋で肉まんを頬張り、余裕をもってバス停に到着し自転車を分解梱包します。
墾丁からのバス輪行はあらかじめ調べておきました。バス停は小湾というビーチに近いところにあります。墾丁の街から10分くらい南に走ったところです。

貨物室の大きさがどれくらいなのかわからないので、念のため飛行機に乗せるときと同様の本気分解をしました。前後の車輪はもちろん、ハンドルもペダルもディレイラーも外しフレームに固定して輪行バッグに入れます。
バスが来ました。運転手は降りてこないので勝手に貨物室に自転車を乗せ(かなり広かった)運転席の運転手に人間一人と自転車、枋寮までと漢字で書いた紙を見せ、言われた金額を支払い、席に着きました。

車内は広く快適で、ほとんどが欧米人観光客でした。昨日ジリジリ日に焼かれながら進んだ海岸線の道を、冷えた車内の高い窓から眺めて悦に入ります。バス移動もいいものです。

一時間弱であっという間に枋寮駅前に到着し、小さなバスターミナルのはずれで自転車をせっせと組み立て出発の準備を整えました。

待合所のベンチの足元には野良犬が悠々と昼寝をしています。私はこういう光景を見たくて台湾まで来たんだと思います。

自転車を組み立てると、ターミナル横にあるクレーンゲームコーナーを眺めてみました。どこの街に行ってもあるんですよね。ほかの種類のゲームは一切無く、黄の同じ筐体が並んでいる一角があるのです。

景品は様々なんですが、日本と違い実用品が多く、コーラやらウェットティッシュやら洗剤なんかが並んでいます。それもなぜか日本語表記のアリエールとボールドだ。せっかくだからコーラでも飲みますかと10TWDのコインを数枚投入し挑戦しましたが、掴む手がユルユルなのは日本と変わらず、ただ無駄に50TWDを吸い込まれただけでした。

ターミナル横に自助餐があったので早めの昼食にします。ここは魚貝が豊富でどれも新鮮で都市部の自助餐より安くて美味しかったです。枋寮でバスを降りた際にはお立ち寄りください。すぐ横の緑の建物です。お勧めです。

食後しばらくそのまま食堂の椅子に座り街を眺めつつ、スマホで今夜の宿を探してみます。高雄にもいくつかホステルはあるのですが、とても高い。2段ベッドの素泊まりトイレ風呂共同で5000円はちょっと高すぎるでしょう。範囲を広げて探してみると通過予定だった東港の街に手ごろなホステルを見つけたのでそこの予約を済ませました。
予約は Booking com と Agoda を主に使いましたが、予約時にクレカで支払いをせず、現地で現金払いのケースがほとんどでした。もちろんサイトにクレカの登録を済ませていないと予約はできませんが。

腹もいっぱいになったので、ゆっくり海岸線の道を進みます。今日で台湾9日目、初の海外自転車旅ですが、本音を言うとちょっと飽きてきました。すぐに帰りたいというわけではありませんが、もう帰っても悔いはないかなという感情が湧いてきます。それでも鳥の密度が日本より高いのでなんだかんだ飽きずに楽しんではいます。

海岸、水路や運河では釣り人を頻繁に見かけました。写真のようにブッコミの人が多い印象です。何が釣れるのか定かではありませんが、時間もあるし釣竿でも持ってくればよかったなとちょっと後悔しました。

ダイワかシマノのパックロッドが売っていれば買っちゃおうかと何件か釣具屋をのぞいてみましたが、目当てのものはありませんでした。日本製の釣り具が多く、品ぞろえは日本とほぼ変わらない印象です。お金を出せばいいものも買えそうです。

夕飯は素食と呼ばれるベジタリアンと言うか薬膳っぽい食堂で野菜スープを食べました。メニューが全く分からなかったので適当に二つオーダーしたのですが、おばちゃんが何やら困った顔でしきりに何か言っていますがよくわからず、食事が出てきてその理由がわかりました。どうやら私はスープを二つ頼んでいたようです。慌ててライスを追加注文し何とか残さずに平らげました。美味しかったので全く問題ありません。

東港のホステルにチェックインしました。懐かしいポスターが踊り場に貼ってあった。内容は全く分からなかったけど、とにかくオシャレだったような気がする。
このホステルではなかなかタフな宿泊になりました。12人部屋は満員でみんな中華系のガチムチ系のおじさんとお兄さんで、なんせ声も咳も大きく、威圧感と言うより恐怖を感じました。カーテンも付いておらず、自分の頭のすぐ上に他人の足の裏があるような感じでこの旅初めてほとんど寝られず、フリースペースのソファで寝ようかと様子を見に行きましたが、同じことを考えているお兄さんがすでに爆睡しており結局ベッドに戻りました。
DAY10 : 東港→高雄市内 11/12

5時には部屋を出て、キッチンで無料のミカンを食べながら明るくなるのを待って、もはや習慣になっている朝食屋に向かいました。ここでは初めてハンバーガーを食べました。写真を撮り忘れたが、漢堡と呼ばれるハンバーガーも定番の朝食メニューです。

高雄の南には大きな工業地区があります。台湾で最も大きい港もあるのでコンビナートなどが多いようです。南側から入ると市街地の雰囲気とはまた違う表情を見ることができました。

高雄市街に戻ってきました。数日前はほとんど市内を回らなかったので今回はゆっくりサイクリングを楽しみましょう。古い町並みが少しずつ更新され近代的な高層ビルが林立しています。

台湾の大きな交差点の信号はカウントダウン方式を採用しています。これは設置の際にひと手間かかるでしょうが、非常に便利だと思います。待つイライラが減るし、あと何秒で信号が変わるか一目瞭然なので、飲食をしたりスマホを見たりすることができるでしょう。いつ信号が変わるかわからないと、ずっと緊張状態が続き、目を離したときに限って信号が変わるというアルアルも発生しがち。

新左営駅のそばにある亀山という小さな山に登ってみました。遊歩道の入り口の案内板に固有種のオオタカが見られるかもよ、と書かれていましたが、本当に頭上を飛んでいきました。今日は鳥見運が高い日なのかもしれません。

こちらは高雄都会公園。台湾の不思議なところは、もともと土壌が豊かなのか多様性に富んでいるのか、小さくまとまっているからなのか原因は定かではありませんが、日本よりも鳥の密度が高く、このような一見人工的な環境でも多くの種の野鳥を観察できます。不思議なところです。

胡椒餅を買いベンチに座って食べます。高雄の街も急速に再開発が進んでいるようで、セレブでラグジュアリでプレミアムなコンシェルジュ常駐のアーバンレジデンスがニョキニョキと生えている最中です。都市の生活感と言うものがどこにも感じられなくなっていきます。都市部の隆盛は今がピークで、これからは地方での生活が主流になっていくと予想していますが、どうなんだろうか。

この枠は何かというと、

2段階左折をするスクーターの待機場所です。続々と集まってきて信号が変わるころには枠からはみ出すほどスクーターが溜まります。もちろん自転車で左折する際にもこのスペースで待機する必要があります。でもちょっと離れたほうが安全です。

一度市街地まで戻り酸辣湯をたべました。パクチーと酢が効いていて思わずむせ返りそうになります。まだまだ食べてみたいものがありますが、次回はもっとメニューの漢字の勉強をして台湾を再訪したい。

本屋の旅行コーナーには日本に関するガイドブックが並びます。こうして台湾を旅行し全く不便を感じないのと同様、日本という場所が台湾の人にとってもほぼストレスなく旅行でき程よい異文化を体感できる身近な観光地であることが理解できます。

夜市など人が集まるところでは熱気を感じますが、一歩裏通りに入ると古い街並みに高齢者の姿しか見かけません。世界最低水準の出生率はうなずけます。中国のこともあるしこの先の台湾の国としての存続は簡単ではなさそうです。

夕飯は繁華街の食堂で麻婆丼を食べました。辛さも味も日本で食べるものに近く無難な味でした。
今晩はホステルが高価だったのであきらめて、この旅初めて普通のホテルに宿泊しました。しかし、お世辞にもきれいな部屋とは言えずあまり居心地はよくありませんでした。ホステルは欧米人が利用するのでどこもおしゃれで清掃も行き届いていましたが、安宿は一人なれる以外は利点が少なかったです。まあ、安宿ですからね。
DAY11 : 高雄→仁川→新千歳 11/13

最終日です。飛行機は昼過ぎなのでそれまでは時間ギリギリまで市内で鳥を見ようと思います。最後の朝飯はニラのお好み焼きみたいなものです。これも卓上のソースをかけていただきます。

高雄市街には愛河という川が流れていてその周辺は公園や遊歩道が整備されています。そこでしばらく鳥を探すことにしました。最終日も晴天です。だけどそこまで暑くは無くてサイクリングには程よいコンディション。

台湾の北部では日本で見られるものと同種のツバメをたくさん見かけましたが、南部に移動するにつれ、このリュウキュウツバメの割合が多くなっていきます。これも日本ではまず見れない鳥なので観察できてよかったです。

日本でも生息域を広げ特定外来生物に指定されているタイワンリス。一部の在来種を絶滅に追いやるのではと言われている危険な輩ですが、彼らに罪はありません。勝手に連れて行った人間が悪いんだから。日本のリスより一回り大きくて、いかにも強そうではあります。

思いのほかお金を使わなかったので、最後にスーパーにたち寄り、お土産としてお茶とかパイナップルケーキなんかをまとめ買いしました。海外の食料品店を覗くのはいつもワクワクします。

高雄国際空港に到着しました。どうやらこの空港は普通に徒歩や自転車でアクセス可能なようなので、そのまま道路を横切ってターミナルへ向かいましょう。

屋外のひと気のないところで荷物を広げていると警察官に囲まれました。何をしているんだと丁寧な物腰で聞かれたので、自転車を分解梱包し飛行機に乗せるんですと英語で言いますが、まったく通じていない様子。自分の英語が悪いのか、それともこの国の人は意外と英語が苦手なのか、そう疑心暗鬼になるシーンが度々ありましたが、そういう時はグーグル翻訳の出番です。何とか理解をしていただいたようで警官たちは去っていきました。まぁ、怪しいですよね、我ながら。

帰国便は韓国のLCCであるTwayです。無料で自転車を乗せることはできないので、カウンターで追加料金を払います。その分の台湾ドルを残しておきました。これでほぼ使い切りました。あとは出国してから中でコーヒーでも飲んでゆっくり過ごしましょう。

国内線も多く発着しており、これはぱっとみエバー航空の機材に見えますが、ユニー航空というエバー航空傘下のエアラインで、主に台湾の国内線を運航しているようです。ATR72です。
今振り返ると、台北発着でよかったんだろうなと思います。東京大阪発着なら高雄直行便もあるでしょうが、私は新千歳に帰らなければいけないので、選択肢は減りおのずと価格も高くなってしまう。そして時間も余計にかかる。それなら、新幹線か特急で高雄から台北に戻ったほうが経済的だし電車の旅も楽しめるのでいいような気がします。もし縦走をお考えの方がいらしたら、ぜひそうしてください。

と言うことで仁川で12時間くらいただ寝たり起きたりして時間をつぶし、新千歳便に乗り無事に帰ってきました。ともにTwayの便で自転車はもちろんスルーにしましたが、問題なく新千歳の受取所に届いていました。
非常に快適な自転車旅で、ご飯もおいしく治安も良く、たくさんの野鳥を見ることができて、満足感の高い旅行になりました。旅行の詳細は以下のページも参考にしていただけますと幸いです。

最後まで閲覧頂きありがとうございました。

