低スペックパソコン、要するにゲーミングではない普段使いのPCでできるゲームをあれこれ Steam で物色し実際にプレイをしていますが、結局SIMCITY4が私には合っているようであれこれMODなども入れて長いこと楽しんでいます。
今回はシムシティ4というゲームに関する基本的な事柄と代表的なMODの入れ方について少しお話します。
自分のPCで動くのか?

2025年現在、Win11でSteam版は問題なく作動します。
普段は1500円くらいですが、セール時は1000円以下になるのでそのタイミングで買っておいて損はないでしょう。
求められるPC性能ですが、通常の使用(ネット、動画など)でサクサク動いているのであれば大丈夫なはずです。そこはさすがに20年前の2Dゲームですので。もちろんグラボも不要です。もともとついている DirectX のみで十分動作します。
プレイ中にクラッシュすることがありますが、それはCPUの問題みたいです。このゲームはシングルコアと相性が良いみたいで、最近のCPUは複数コアのものがほとんどなのでその影響でプレイ中にクラッシュするようです。
シングルコアで起動するために、この一文 (-CPUCount:1) を起動時オプション欄に追加しておきましょう。Steamメインページ→ライブラリ→SimCity4Deluxe→管理(歯車のアイコン)→プロパティ→一般→起動オプション

また、タスクマネージャーから使用するCPUを指定して敢えて一つのCPUで動かすことも可能です。ちょっと古い記事ですが、CPUの割り当て方法はこちらで紹介されています。

私もクラッシュが頻発し困っていましたが、以下のMODを導入してからクラッシュが無くなりました。結局これだけで対策はいいんじゃなかなと思います。これはいろいろMODを入れていく過程で起こるクラッシュを防いでくれるMODになります。
SC4Fix: Third-party patches for SC4
日本語は対応している?

日本語にできるMODもあるみたいなので心配はなさそうです。
しかし、MODの導入やコミュニティはほぼすべて英語なので、じっくり遊ぼうと思うと結局英語が必要になります。だからそのまま英語でプレーすることをお勧めします。
使用される単語も限られているし、最近は優秀な翻訳ソフトも多数あるので、その辺は問題ないでしょう。日本語で書かれたSIMCITY4のサイトは10年ほど前のものがほとんどです。
海外ではいまだにMOD作成、コミュニティとも活気があり、最新の情報を入手するには結局英語ということになってしまいます。
まずはNAMという代表的なMODを入れよう

NAM (Network Addon Mod)
購入したままの状態(バニラと呼ばれます)でも普通にプレイできるのですが、やや挙動におかしいところがあります。特に公共交通、通勤通学についての処理がありえないことになるのでそれを修正してくれるMODであるNAMは必須と言えます。
見た目的にもバニラの状態では設置できない道路や鉄道を敷設できるようになり、従来のシムシティにありがちだった「田」が続く街並みから解放され、現実に近い自然な街を再現することができるようになります。
もちろん、最新の3D街づくりシミュレーターには及びませんが、これはこれで箱庭感覚がありうまくまとまっていて、少し懐かしくも優れたシミュレーターとして街づくりが楽しめるようになります。
NAM導入方法
NAMの導入手順です。必須MODなんですが導入は他のMODに比べて少しだけ難しいのでここで簡単に解説をしていきます。
1.ダウンロードをし展開する

Network Addon Mod (NAM) – Cross-Platform
こちらからダウンロードし展開します。とりあえず展開場所はどこでもいいのでデスクトップにでもしておきましょう。
2.インストーラーを起動する

インストーラーはJAVAで動作します。PCにJAVAが入っていない場合は別途インストールが必要です。
JAVAが入った状態で NetworkAddonMod_Setup_Version49_rev1 をクリックしインストーラーを起動します。
3.インストール
インストーラーを起動出来たらまずは利用規約に同意します。

次にどのファイルを自分のPCに入れるかを指定しますが、特に何もいじらないで大丈夫です。そのまま次に進みます。

インストールする場所を選択します。こちらもそのままいじらないで大丈夫です。

Start installation をクリックするとインストールが始まります。終了したらウインドウを閉じて終了です。

きちんとインストールされているか確認してみましょう。PC→ドキュメント→Simcity4→Plugins の中に Network Addon Mod が入っていればOK。

インストール完了です。(ほかのフォルダは私が入れているほかのMODです。ほかにMODを入れていなければ、NAMだけがあるということです)
導入後のクラッシュ対策
NAMを導入後、起動できない、もしくはクラッシュが頻発すると思います。その対策のパッチがあるのでそちらも同時に適用する必要があります。

インストーラーと同じフォルダ内に 4gb_patch というファイルがありますのでそれをクリックします。ウインドウが開くので以下の場所にあるSimCity4 のアプリケーションを選択します。
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\SimCity 4 Deluxe\Apps

アイコンが付いているものです。成功すると以下のようなポップアップが出るのでOKをクリックして完了です。

このパッチですがMODに付属のもの(展開したファイル内のもの)はきちんと起動しない場合があります。その場合は以下のサイトからパッチを別途ダウンロードして使用してみてください。
クラッシュはしなくなりますが、初めてマップを開くときに一時的に応答しなくなると思います。また、その日初めてプレイするときにマップが開くまでやや時間がかかりますがプレイは可能なので問題はないでしょう。
NAMが動作しているか確認する
NAMを導入すると、道路と鉄道の項目が大幅に増加します。そしてバニラの状態であったものにも変化が生じます。例えばこちらは駅舎ですが、
バニラの駅舎はこんな感じです。

一方NAM導入後は車と電車が利用可能でキャパシティも現実的なものに変化してます。見た目も変わっていますね。

このNAMというMODは道路と鉄道を格段に充実させてくれます。何ができるか、そして実際の使い方を説明してくれている動画もたくさんあるのでそれらを見ながら一つずつできることを増やしていきましょう。覚えることは膨大ですが使いこなせれば理想の街を作れるようになるはずです。
非常に奥深い2Dシミュレーション

発売から20年以上経過しているゲームですが不思議な魅力と趣きがあり、いまだに海外を中心に現役で遊んでいる人がたくさんいるゲームです。
発売当時はハイエンドPCでギリギリ動作していたものが、今では普通のPCでもサクサク動かすことができ、当時は性能的に不可能だった様々な機能やテクスチャも今回ご紹介したMODなどで実現可能になったわけです。
なお、MODや情報はこちらのサイトで入手できます。
MODは通常、ダウンロードして Plugins フォルダーに入れるだけなのでとても簡単です。今回のNAMはちょっと特殊なケースでした。
なおMODには動かすために必要なMODがさらに必要になるケースがあります。MODの説明内の DEPENDENCIES に掲載されていますので確認するとよいでしょう。