【6.ハイズオン→バクニン】ジャイアントグラビエで行く食と野鳥ベトナム自転車一人旅

前回、旅の方針を転換してぶらぶらとハノイ周辺をサイクリングするダイレクションとなりました。そのかいあってか、面白いモノゴトに出会うことができたし、よりリラックスしてペダルを踏むことができるようになったのでした。ちょっとマンネリ気味になってきましたが良ければ最後までお付き合いください。

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11/14 ハイズオン2日目

朝フロントまで降りて同じ部屋に連泊したい旨を伝えると同じ料金で構わないということで、二泊で50万ドン(3000円弱)と大変お得に好立地のホテルに滞在することができそう。今日は一日、ハイズオン周辺で鳥を探して街中をいろいろ探検してみようと思う。

部屋の掃除はいらないと言ったのに、帰って来た時ばっちり掃除が入っていた。やはり英語がうまく伝わらないな、ここは。

ベトナムのホテルの一室。シャワーとトイレの仕切りがあり使いやすい

このホテルの部屋のいいところはバルコニーのほかに、このシャワーとトイレの仕切りがあるということです。なんだそんなことかとお思いでしょうが、これの有無は大きく、安宿の場合はまずこの仕切りが無いので、便器がべちゃべちゃになってしまうのです。このガラス板一枚で超快適になります。

シントーと呼ばれるベトナムのスムージー。美味しく安価に楽しめる

ホテル裏の下町でシントーと呼ばれるスムージーを買ってみました。ヨーグルトアボカドシントー。飲むヨーグルトの中にぶつ切りのアボカドが豪華に落とされ上のほうにはタピオカの層が。これで30000ドン(200円弱)、おいしいのでもっといただきたいがお腹が弱いので一日一杯が限界だろうか。

トッピングの種類はかなり豊富で素材の名前さえ理解できれば希望のものを注文することができるようになりそうです。店頭にメニューがある場合はグーグル翻訳のカメラを当てればOK。便利な時代になったな、ほんと。

カフェスタンドはベトナムの街でよく見かける

画像のように民家の横にカフェスタンドを併設して、お母さんが営業しているところも結構多い。ちょっとした小遣い稼ぎに良いのでしょう。特に学校帰りの学生さんがシントーを飲みながらバイクにまたがっている姿を多く見かけました。

ベトナムには飲み物のほかにも買い食いに適したスナックやスイーツもたくさんあるので、正直うらやましいです。日本だとコンビニのイートインが精いっぱいで、手作りのおいしいおやつなんて食べる機会はまずないもんな。

ベトナムの湿地帯で見たモズは日本から渡って来た固体かもしれない

こちらは日本でも見かける普通のモズだと思われます。先日タカサゴモズも見かけましたが、こちらも数回湿地帯で見かけました。冬羽でも姿は変わらないから識別は簡単です。越冬エリアは意外と狭く、中国南部からここベトナム北部に限られ、世界的に分布域の狭い鳥なので欧米人バーダーにとってはたまらない存在でしょう。

ハノイ郊外の村で取引される食用のアヒル。

取引されるアヒルたち。先日図らずもおいしくいただいてしまいましたが、普段はそこらへんに放し飼いされていて、たまに運悪く捕まってこんな感じで市場で品評された末にブンかフォーに添えられて食されるわけです。

野生のマガモと家禽のアヒル

ワイルドなマガモに憧れるアヒルたち。アヒルはそもそもマガモをベースに代々品種改良された家禽なのでベースは同じはずです。野生のマガモも旨いと聞いたことがありますが、どうなんでしょうか。日本ではもうほとんどカモを撃って食べる、という人はいないもんな。

ベトナムの河川敷で偶然見かけたオオバンケン

オオバンケンの幼鳥と思われる個体。もちろん生まれて初めて見たわけですが、カッコウ科の鳥のようです。成鳥との大きな違いは首より上がグレーのまだら模様になっており、くちばしがピンクなところみたいです。成鳥も見てみたかったのですが、今回は残念ながら機会は訪れませんでした。アジアで一般的にみられる留鳥なのでまたどこかで出会う機会はあるでしょう。

私が愛用するクロスバイクは3か国を走ってきた

この自転車を買った時、自分がここまで自転車旅行にはまるとは思いもしませんでした。台湾を縦走できればそれで夢の一つはかなったと思ったものでしたが、やはりこの、自転車ならではのペースと気楽さが、野鳥探しと食堂巡りに相性がよく、私に新しい楽しみを与えてくれたのです。安価な自転車ですがフレームがイカれるまでは乗っていたい。

でも、もし今選べるとしたらこの自転車は選ばないだろうなとも思う。ジャイアントなら普通にエスケープにしておくべきだった。エスケープであればロードバイク用のパーツを流用できるので、ホイールもギア周りも交換パーツが豊富にあるが、このグラビエは基本的にはマウンテンバイク用のパーツとなり、それもかなり選択肢が限られてしまう。特にホイールは全くと言っていいほど選択肢が無いので、リムを削り切るまで履き潰すことになりそう。

旅行に出かけるときいつも迷いますが、やはりスタンドはあったほうがいいと思います。スタンドがないとおしゃれに見えるし実際軽くなるので利点もあるが、壁や柵に立てかける必要があり、店舗前などに止めることができずに視界の外に置かざるを得なくなるので、防犯上もあったほうがいいでしょう。

ベトナムのレンガ建築

ベトナムの住居は3階建てが多く、一見とても豪華に見えますが実は素朴なレンガを積み上げただけの構造になっており、一部に鉄筋が入った縦方向のコンクリートの柱があるだけで、残りの部分は手摘みのレンガでできています。壁にはモルタルを塗り、塗装をすれば左のような状態になり、一見レンガでできているとは見えません。

レンガそのものの価格は日本でも安価ですが、なんせ手積みだと人件費が大変なことになるので、日本ではレンガ造りの家は高級住宅ですが、ここベトナムではまだまだ人件費が安いのでしょう。結構大きなビルもこのように小さなレンガの手積みで作られていました。地震を考慮しなくていいと、建築も「構造体」ではなくなるということですね。

道端で干されるフォー

郊外の歩道ではこのように麺(たぶんフォー)を天日干ししている様子を見かけました。野良犬が食べに来たり、カラスなどの野鳥がつつきに来たりしないんでしょうか。一つくらい今晩用に持って帰ってもバレ無さそうです。なんとものどかで微笑ましい光景ではあります。フォーが食べたくなってきた。

ハノイ郊外の道、アスファルトの上に広げられる穀物

コメか麦がちょっとよくわかりませんでしたが。こちらも何かを干していました。当たり前のように公道に広げて干し、車が通れるようにスペースを残しておきます。多分地面からの熱が乾燥に程よいのでしょう。みんな暗黙の了解で踏まないように器用に通り抜けていきます。

目的地もなくハイズオンの街や周辺の田畑を自転車でブラブラして、夕方宿に戻りいつものようにシャワーを浴び洗濯をしてから、今夜もビアホイへ出向くことにします。昨日訪れたビアホイの並びにある別の小さめなビアホイです。昨日の店より活気があり、男たちが鍋を囲んで大いに飲んで騒いでいます。

タニシとバナナのレモングラス炒め

一人で大丈夫か、メニューを見せてくれ、などグーグル翻訳で尋ねてから席に座ります。昨日の店よりも食事のメニューが豊富で、今まで食べたいと思っていたものが大抵は揃っている。その中でもずーっと探していたタニシとバナナのレモングラス炒めを見つけたので、早速注文します。タニシはほぼツブ言っても差し支えないと思う。きちんと処理されているからか泥臭さは全く感じない。

揚げ豆腐のトマト煮はビアホイの定番メニュー

そしてこちらも探していた定番メニューである、揚げ豆腐のトマト煮の豚肉入り。昨日食べた素の揚げ豆腐も十分美味しかったが、こちらは揚げ豆腐の衣がコクのあるスープを十分吸っていて、たまらない出来栄え。

これらのメニューは通常、2~3人でつまんで食べるものだと思うのでかなりボリューミーですが、私は一人なので頑張って食べるしかありません。それでもとてもおいしいのでビールを飲みながら、周囲の賑やかな様子を見ながら、気が付けば1時間弱で平らげてしまった。

お会計はなんと26万ドンとホテルよりも高い。この旅一番の高価な夕食になり、一瞬ボラれたかと勘ぐりましたが、後日ガイドブックなどを見ていると、一般的なレストランではそれくらいは普通とのこと。今まで安いところで食べ過ぎたみたいです。きちんとした料理だったし、このくらいはして当然かもしれません。

飲み屋にもバイクで来るベトナムの人たち

みんな飲酒運転は当たり前のようで、次から次へとスクーターがやってきては店の前に並べ、それを移動して管理するスタッフまでいます。本当に自由だな、この国は。自分がここで生まれ育っていたら、もしかして今よりも幸せだったのかもと思ったりもしました。同調圧力、相互監視、この二つが日本は非常に強い場所なんだと改めて感じたのでした。

11/15 ハイズオン→バクニン

ハノイ郊外には中規模の街がたくさんある

今日も街々を移動しつつ鳥をさがしておなかが減ったらご飯を食べます。ハノイ周辺には中規模の都市がたくさんあり、それぞれに個性があって面白いです。一見同じように見える街でも実際に滞在してブラブラ歩いてみると、微妙に文化が異なっています。まだ交通機関が発達していなかった時代の閉鎖的なものがかすかに、このスマホとグローバリゼーションの時代にも残っているんでしょう。

交通警察というものをほとんど見かけないベトナムは、ことクルマとバイクに関してはとても自由に見えます。アフリカよりも自由で無法地帯だと思う。インドやバングラにはまだ行ったことはありませんが、あの辺のほうがめちゃくちゃなんだろうか。

ベトナムではバイクに乗る少年たちをよく見かけた

少年たちが電動バイクで街を流している様子も度々見かけました。どう見ても中学生って感じで免許なんか持っていないだろう。ノーヘルが自然に見えるから不思議だ。

乳児を抱えてバイクに乗る家族

こちらは乳児を含めた3世代乗車。日本だったらヤフーのトップに出てきそうな衝撃的な映像ですが、ここでは普通です。ノーヘルだしよく見るとナンバーも付いていない。田舎道ではなく、幹線道路なんだが、まったく問題なさそう。そんなに遠い国ではないんだけど、国が違えばここまで変わるものなのかと、改めて驚きますね。

ベトナムの灌木林で出会ったコサメビタキ

幹線道路から外れて入った林道で見つけたこの個体はおそらく夏の北海道でもよく見かける、みんな大好きコサメビタキだと思われます。越冬地はここベトナムとインドネシアに限られるので世界的に見ると分布は狭いんですね。この鳥も北海道から渡って来た可能性がある、そう思うだけでうれしい気持ちになります。こっちは自転車を担いで飛行機に乗らなきゃいけず何かと身重ですが、こちらは裸一貫、着の身着のまま飛んでこれるのだから、うらやましいです。

ハノイ郊外の沼地でダイサギを見かけた

郊外の湿地帯で見かけたダイサギ。自宅の周辺でもたまに見かけますが、北海道では基本的に夏鳥で、おそらく本州から渡ってきています。本格的な長距離の渡りはしないと思うのだが、ここベトナムで見られるものは留鳥なのだろうか。サギの生態と同定も奥が深くて私にはさっぱりわかりません。もっと勉強せねば。

ベトナムで見かけたサギのコロニー

ダイサギなのか、コサギなのか、遠くて判別できませんでしたが、ここまで集まっているということはコロニーなのか、ということは営巣中なんだろうか。この時期に営巣するものなんだろうか、イマイチよくわかりません。

ハノイ郊外の畦道で見かけたオナガサイホウチョウ

Common tailorbird、和名オナガサイホウチョウ。インドや東南アジアで広くみられるセッカ科の小鳥です。何度か見かけましたがやっとはっきりと写すことができました。

どうもベトナムの鳥は警戒心が強く、ほかの国と比較して観察距離が遠くなってしまいます。多分日常的に鳥を捕獲して食べたり飼育したりしているんだろう。籠に飼われているシキチョウやハッカチョウもよく見かけたし、スリングショットで鳥を狙っているおじさんもいたもんな。

ソイと呼ばれるベトナムのおこわにはナッツやデンブがかけられていた

おなかが空いたので飯屋を探していると Xoi の看板を見かけたのではいってみました。なんだか何屋さんなのかよくわからない感じですが、Xoi は食べられるか聞いてみると、店の奥にある家庭用の炊飯器からよそってくれました。これはこの欽ちゃん似のおっちゃんの昼飯なんじゃないのか? おこわにナッツやデンブをまぶしてあります。味は悪くありません。

Xoiを食べ終わると、何やらおっちゃんは泥水みたいなものを勧めてくる。ジョッキで一杯やっていけとしきりに勧めてくれますが、そのジョッキがお世辞にもきれいと言えるものではないのでやんわりと断りました。

サトウキビのジュースを作るベトナムのおじさん

じゃあ実演して見せてやるとというので見ていると、どうやらサトウキビのジュースのようです。そのまま圧搾機を通して作られた搾りたての果汁ジュース。ペットボトルに入れて冷やされたものを出してきてくれたのそれをいただいきました。ソイと合わせて3万ドン(180円弱)を支払いおっちゃんの店を後にしました。

高速道路の料金所は、バイクと自転車は素通りできる

サトウキビをそのまま絞ったものだから、甘いだけの飲み物だろうと高を括っていましたが、最初こそ砂糖のような甘味がガツンときますが、後味はスイカのようなフレーバーが口内に広がり飲みやすく疲れが取れました。見た目はよくありませんが美味しいもんなんだな。

街路を手をつなぎ歩く姉妹

予約をしておいた宿にチェックインしいつものように街をぶらつきました。この画像、ベストショット候補だったのだが、夕方で暗かったためシャッタースピードが落ち、見事にブレてしまった。

あと数日で日本に帰らなきゃいけないのかと思うと、ちょっとブルーになってきました。これだけたっぷり長期間旅行してもまだまだ物足りない感じがします。なんなら一生こうやって自転車でブラブラしていても構わないのだが、もちろん経済的に不可能なので帰らざるを得ません。

ビアホイにはプラスチックのテーブルと椅子がよく似合う

夜はビアホイでビールを飲みました。ここの店主は愛想が無く私が座っても注文を取りに来てくれないので私から歩いていって声を掛けてやっとドラフトビールを飲むことができた。ベトナムの人は無表情であまり愛想がよくありません。愛想笑いというものを一切しない。一見ムスっとしているように見えてちょっと怖いのですが、実際に話してみると優しい人たちです。

日本人をはじめ多くの国の人たちは、笑顔をいろいろ使い分けます。その場の空気を和らげるために笑顔を使うことが多く、実際に嬉しい時よりも雰囲気が悪くなりそうなときや、思いがうまく伝わらないときにも笑ったりします。照れ笑いとも言いますね。でも一般のベトナムの人はそれをほとんどしないのが特徴です。

そしてもう一つ、あまり挨拶を重視しておらず、ありがとうやごめんなさいも使わない印象。言葉や笑顔などの表面的なものよりも心からの本当のつながりを重視しているのかもしれません。それは実際に交流してみてわかったことです。

コムビンダンでおいしい夕飯をいただく

久しぶりにコムビンダンで食事をして早めに宿で眠りにつきました。魚貝が豊富でおいしい食堂だった。

宿のオーナーは英語が堪能でよくしゃべる男だったが、いつも家族でフロントのソファーに陣取っており、そこを通るたびに挨拶をしなければいけないのでちょっと気まずいというか面倒に感じる。民家にホームステイしているわけではないので、そういうことをこちらが気にしなければいけないというのは、ちょっと問題だろう。まぁ、些細なことだが、こんなことで連泊は無いなと思ってしまった。明日は違う街に移動だな、これは。

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