このページではウイングスパンというボードゲームについて、アレコレ書いてみます。
私自身、幼いころに人生ゲームなどを遊んで以来しばらくこういったボードゲームは遊んできませんでしたが、やはり実物のゲームはモニター越しでは味わえない面白さがありますよね。
鳥が好きな人には特にたまらないゲームですので、ぜひ遊んでみてください。
ウイングスパンの概要と基本

わかりやすく解説してくれている動画がすでにたくさんあるので、そちらを見るのが早いと思います。私がいくつか見た中ではこちらの動画が非常にわかりやすかったです。

動画でもよくわからないという方に向けて、なるべくわかりやすく説明を試みてみます。私も最初さっぱりわからなかったので、あなたの助けになれば幸いです。
ご家族でゲームをするときは、誰か一人がルールを知っていれば十分です。まずはあなたが理解してみんなに教えてあげましょう。
- ウイングスパンは鳥のカードをボード上に置いていくゲーム
- 鳥カードには点数が書かれている
- 鳥カードをプレイする方法
- 鳥カードをプレイできる場所
- 鳥カードを置くためには餌が必要
- 餌と鳥カードは補給できる
- 鳥カードを置くときに卵が必要になる場合もある
- 卵を産む方法
- 置いたカードは起動(効果を発動)することができる
- 鳥カードの点数以外に得点する方法がたくさんある
- 手番とラウンドについて
1.ウイングスパンは鳥カードをボード上に置いていくゲーム

鳥カードを置いていく、これが基本です。
初心者のうちはたくさんの鳥カードを置くことを考えましょう。鳥カードを置くことを公式では「鳥カードをプレイする」と呼んでいます。ここでもそれに従い、今後は鳥カードを置くことを「鳥カードをプレイする」と呼ぶことにします。
2.鳥カードには点数が書かれている

それぞれの鳥カードには点数が書かれていて、最終的に得点として加算されます。0点から9点まで存在します。当然高い点数の鳥カードをたくさん置いたほうが勝利に近づきます。でも、もちろんそんなに単純なゲームではありませんよ。
3.鳥カードをプレイする方法

鳥カードをプレイするときには、最も上の列に手番のコマを置きます。カードを置き終わったらコマを左側に移しておきます。

コマを左側に移しておく作業は「鳥カードをプレイする」以外の行動でも同様です。覚えておきましょう。
手番のコマは自分の一回の行動を表していて、最初は8個持っているので8回行動できることになります。
4.鳥カードをプレイできる場所

鳥カードにはその鳥の生息地が示されています。森、草原、湿原それぞれ、もしくは複数の生息地に置ける鳥カードもあります。このアレチノスリは草原にのみ置くことができます。

一方、こちらのカリフォルニアコンドルは、森、草原、湿原いずれの生息地にも置くことができます。
カードは左から順に置いていき、最大5枚まで置くことができます。
5.鳥カードを置くためには餌が必要

鳥カードを置くには餌が必要です。必要な餌はこちらに書かれています。このアレチノスリの場合は虫とネズミの計2個が必要です。餌がたくさん必要な鳥カードは見返りが多いです。逆に餌が少なくて済む鳥カードはメリットが少ないのが普通です。

このマークがついている鳥カードは餌が不要です。

このマークがついている鳥カードは、どんな餌でもOKと言う意味です。

/ で区切られている場合は、いずれか一つと言う意味です。
6.餌と鳥カードは補給できる

餌は使うと無くなります。手元に餌がないと鳥カードをプレイすることができないので、餌を適宜補給する必要がありますね。餌を補給するには、森の列に手番のコマを置き、そこに描かれているダイスの数だけ餌をもらうことができます。

ほしい餌が描かれたダイスを箱の外側に移し、それに対応する餌を共通在庫からもらいましょう。餌をもらったら、コマを左側に移して自分の手番は終了となります。
7.鳥カードを置くときに卵が必要になる場合がある

それぞれの生息地(森、草原、湿地)に2枚目以降の鳥カードをプレイするとき、卵が必要になります。必要な卵の個数は絵で描かれていますね。
だから鳥カードをプレイする前に卵を準備する必要があります。その方法は次でご紹介いたします。
8.卵を産む方法

卵を産むには草原に手番のコマを置きます。ここで一つ注意があります。卵は卵を産める鳥カードがないと産むことができません。

産める卵の個数は各鳥カードによって違います。たくさん卵を産める鳥は重宝します。
卵は鳥カードをプレイするときに必要となるだけではなく、最終的に得点として加算されます。
9.置いたカードは起動(効果を発動)することができる

鳥カードのうち茶色の部分があるカードは、「起動」することができます。起動をするといろいろな効果がありますが、得点につながったり、餌やカードを補給できたりなどゲームを楽にする要素がほとんどです。
たくさん起動させることが高得点へつながります。以下の例を見てみましょう。

この状態で餌を獲得した場合、餌を獲得後コマを左の鳥カードの上に移して、茶色の部分に書かれている効果を起動します。

このカードの起動時の能力は、「餌をこのカードの上に蓄える」となります。蓄えた餌は最後に得点として加算されます。
もう一つ例を。

卵を産んだ後に左の鳥カードへコマを移動させ、先ほどと同じように起動させます。このカードは手持ちのカードを一枚差し込む(このカードの下に入れる)ことができ、そのあと一枚カードを取得できます。差し込んだカードは最後に得点として加算されます。

このように、コマを通過させることによって各鳥カードの能力を起動できるので、1回の手番でたくさん得点できるわけです。
10.鳥カードの点数以外に得点する方法がたくさんある

これまで説明したほかに、得点する方法があります。それは得点表にかかれています。一つずつ見ていきましょう。
鳥カード
先ほど説明した、鳥カードに書かれている点数を合計したものです。大きな得点源です。
ボーナスカード
最初に入手する1枚のほか、ゲーム中にも入手する機会があります。いろいろな条件があるので、無理をしない程度に達成を目指しましょう。
ラウンド終了時目的
ラウンド終了ごとに目的を達成しているかどうか確認をし、順位をつけてそれに応じて追加得点がもらえます。すべて1位だと22点獲得できるので、軽く見てはいけません。ゼロを避けるのも大切です。
卵(1個1点)
鳥カード上に産んだ卵の数に応じて得点できます。
鳥カード上に蓄えた餌(1個1点)
一部の鳥は起動時に餌を蓄えることができます。それの合計です。
差し込んだ鳥カード
一部の鳥は起動時にカードを差し込む(下に入れる)ことができ、その枚数に応じて得点できます。一番上の起動した元の鳥カードは含まずあくまでも差し込んだ枚数となります。
11.手番とラウンドについて
手番のコマは最初8個持った状態からスタートし、全部使い切るとラウンド終了となります。その際、ラウンド終了時目的のボードを確認しコマを一つ自分の順位のところに置きます。
なので次のラウンドは7つのコマしかありません。このようにラウンドが終了するたびにコマが一つずつ減っていき行動回数が少なくなっていきます。最終ラウンドは5回しか手番がないので慎重に行動する必要がありますね。
注意したい曖昧な要素について
ピンクのカードの扱い

ピンクのカードの起動については、説明書の読み方だと以下の二通りに読み取ることができてしまいます。
- カードを置いてから、次の自分の手番までに一度だけ
- 毎回自分の手番が終わってから、次の手番が来るまでに一度発生
これはおそらく後者が正解です。手番が来るたびに権利が発生し、ゲームの終了までずっと続くということです。ただし手番間で一度だけということ。
もしプレイ時のみだとしたらプレイ時と書かれるはずですし、それだとあまりにもこのカードの意味がないからです。
上のカードの例だと、ほかのプレイヤーが「外にある餌ダイスを振って成功」したときに、あなたは餌箱から餌を一つ獲得できるということです。
星マークの巣

星マークの巣はワイルド、要するにすべてに該当するという扱いになります。

ボーナスカードにはその旨が書かれています。そしてラウンド終了時目的の巣の指定にもそれは適用されます。

上の画像のケースだと、指定された巣の形状を持つ鳥カードに加えて、星マークを持つ鳥カードも対象になるということです。星マークは重宝します。
ラウンド終了時ボーナスの計算方法

同じ順位が複数人いても構いませんが、その人数分だけ後の順位を空白にし、得点はそれらを足したものを割り端数切捨てをするというやや面倒なルールとなっています。
例:上の画像の4ラウンド目、黄色と緑が同得点で二人とも1位になり、2位が空白となります。それぞれ得点は、1位と2位を足し(11点)それを人数で割り端数を切り捨てたものとなります。ここではそれぞれ5点を獲得することになります。
また、条件を全く満たしていない場合は、ゼロ点となります。二人プレーでも2位ではなくゼロ点扱いです。
カードの補充タイミング

カードの獲得はトレイに置かれた3枚、もしくは山から引く、その二通りがあり、特に指示がない場合はどちらからでも構いません。
通常、ほしいカードが出ているときはトレイから、ほしいカードがない場合には山から引き運に任せることになるでしょう。
トレイのカードの補充はその手番が終わったとき(コマが左端に到達したとき)に行います。また、ラウンドが終了したときにトレイのカードをすべて入れ替えることもお忘れなく。
餌箱ダイスを振るタイミング
ダイスの振り直しができるのは、以下のいずれかの状況になったときです。
出目がすべて同じであるとき

ダイスが一つもなくなった時

ではそのタイミングはいつなのだろうか。それについては説明書に記載がありません。
- 餌を取った直後なのか
- 次に餌を取る直前なのか
これはプレイを始める前に相手と確認しておいたほうがいいでしょう。
なぜなら、一部の猛禽類の起動に「外にあるダイスを振って餌を獲得するというアクション」もあるので、すぐに振りなおさない場合は5個で振ることができ、すぐに振りなおした場合は外にあるダイスがゼロになってしまうため、このアクションは起動できなくなってしまうからです。
そう考えると、後者、要するにゼロ(もしくはすべて同じ出目)になっても次に誰かが餌の獲得をするまではそのままにしておくべきなのかもしれません。この辺は説明書を読んでもあいまいなのでローカルルールを決めたほうがよさそうです。
基本的な戦略

手番を無駄にしない
1回の手番を無駄にしないよう、最大限に生かせるように常に考える必要があります。
得られる餌、卵、カードは右に行くにつれて多くなるので、なるべく早い段階でカードを置いていって一度にたくさん得られるようにしておきたいところです。
そして、カードを餌に換える、卵をカードに換えるということも積極的に行ったほうがいいでしょう。例えば、カードを獲得する前に卵を産んでおいて、カードを獲得するときに卵をカードに換えれば、一度の手番で2枚のカードを獲得することができます。
目先の得点のことを考えるより、一度一度の手番の効果を最大化させていくと考えたほうが、結果的に高得点を得られる仕組みになっています。
今何をするべきか、2手3手先を読みながらゲームを進めていきましょう。
高得点には運、勝敗には戦略
100点を超えるような高得点を目指すには、良いカードが必要になります。カードに関しては運なのでどうすることもできません。良いカードとは具体的に、餌を獲得できるカラスの仲間とカードを獲得できる一部の水鳥などです。
良いカードを欲しいタイミングで獲得することができれば高得点を狙うことができます。
一方、もしカードが悪くても対戦相手に勝つことはできます。唯一相手との差が生まれる要素として、ラウンド終了時目的の要素があります。多少合計点を下げてでも各ラウンドで一位を取っておくと、確実に相手との差は広がっていきます。
例:全部一位を取ると22点、全部2位だと10点。ここで12点の差が生まれます。
最初からすべてのラウンドの条件を確認しておいて、すべてに有効となるように作戦を立てて実行に移していきます。特に最終ラウンドのボーナス点は大きいので確実に取れるように、最初のラウンドから意識して準備しておきましょう。
餌とカードの補給体制を早期に作る
カラスの仲間は卵を餌に換えることができるので、草原に配置すると非常に強力で、2個餌をもらえるワタリガラスやシロエリガラスを草原に配置できれば、もはや森林で餌を獲得する必要はなくなります。
カイツブリやオシドリの仲間は、カードを2枚獲得し1枚を捨てるというものです。これを早い段階で湿原に置くことができれば、毎回複数枚のカードを一回の手番で獲得することができるので、カードの供給に困ることはなくなります。
そしてアメリカズグロカモメなども強力です。これは卵1個とカード2枚を交換することができるので、草原に置くことができるととても楽になります。
これら強力なカードを序盤に配置できると、草原を起動するだけで、餌もカードも、そしてもちろん卵も獲得できるので無敵状態となります。最後のラウンドはひたすら卵を産ませる状態を作ることができます。
卵と差し込みを得点源に
初心者のうちは、鳥カードの得点にどうしても意識が向くと思います。わかりやすいですからね。置けばそのまま得点となるので。
しかし、少しゲームに慣れてくると、鳥カード自体の得点はあまり重要でないことがわかってくるはずです。高得点のカードは起動時オプションが無いかイマイチなものが多く、またカードを置くためにたくさんの餌を必要としてしまいます。
一方、0点の鳥カードでも、起動時オプションが強力だったり、卵をたくさん産めたりするので、使い方によっては、8点のカードよりも最終的にたくさんのポイントを獲得できたりもします。

例えばこのツバメ。鳥カード自体の点数は低いのですが、巣が星ですしそこそこ卵が産めるし、差し込んで一枚カードを取ることができます。序盤に草原に置けると、差し込みだけで10点以上獲得することが可能です。
このように、起動するたびに卵を産める、カードを差し込むことができる、またこの2つを同時に行うタイプもあります。理想的な配置ができると、最終ラウンドはひたすら草原で卵を産みカードを差し込むことができます。
こうなると、一回の手番で8点くらいを獲得することができます。卵30個、差し込み20枚とかも可能です。もうこれだけで50点ということです。
ということで、高得点を狙うためには、草原でたくさん卵を産む、もしくはカードを差し込める体制を作っておきましょう。
ボーナスカード
ボーナスカードはあまり得点につながりません。もし狙えそうなら狙うというくらいで構わないと思います。3~5点取れれば十分です。
だけど、もし鳥カードの運が最悪でひどい展開になってしまった場合は、ボーナスカードに賭けてみてもいいでしょう。
正攻法では負けそうだなと思ったら、プレイ時にボーナスカードを獲得できる鳥カードを置いていくというのも手でしょう。これらのカードは置くときのコストが低めに設定されているので、ひたすらボーナスカードを引いて追加得点を狙うということも、ときには必要な戦略となります。
ウイングスパンの魅力

野鳥の生態が学べる
カードに記載されている鳥の情報はある程度実際の生態に即しています。
産む卵の数も実際のものに近いし(あくまで相対的にではあるが)、その起動時のアクションも実際の生態を参考に作られています。
例えば、カラスのカードは他の鳥の卵を餌に換えることができるというもので、これはカラスがしばしばほかの鳥のヒナや卵を強奪することに由来しています。
カラの仲間は貯食をするなど、意識していなくても自然と鳥に関する知識が身につくはずです。また、カードの下部には分布図と生態に関する一言が記載されているので、相手が考えている時間に読んでいると新しい発見があったりします。
日本の野鳥版が発売されたらうれしいのですが、その予定はないのだろうか。身近な野鳥でプレイ出来たらもっと面白いでしょうね。と言っても、将来北米へ探鳥旅行へ行ってみたいという気持ちにはさせてくれます。
程よく頭を使う
このゲームは運の要素も強いのですが、運だけでは勝つことはできません。
運が良いときにも行動の順番を間違えてしまうと得点が伸びなかったり、運が悪い時でも急遽方針を変えるなどしてある程度得点を伸ばすことが可能になります。
一回の手番を無駄にしないように、常に最大の効果が得られるように行動する必要があります。それはゲームを繰り返し遊ぶと少しずつ理解できるでしょう。
鳥カードの美しさ
その辺の写真や図鑑よりも詳細で美しい絵が描かれているので、見るたびにうっとりと眺めてしまうほどです。
たとえ得点が思うように伸びなかったとしても、好きな鳥を置くだけで満足できるほどに一枚一枚が完成度の高いカードになっています。
素材も丈夫にできているので、長く遊ぶことができそうです。
拡張版が豊富
基本的なセットのほかに拡張版が複数発売されています。それだけでは遊べないものもあるのでご購入の際はご注意ください。
鳥の種類が変更になっていたり、ゲームバランスが改善されていたりするみたいです。オリジナルのものに慣れてきたら購入してみてもよいかもしれません。
たとえ飽きてしまっても、さらに長く遊ぶことができますね。