前回夕張でヒグマに遭遇してしまい完全にひよってしまったので、今回は比較的人が多くて安全そうな小樽方面に出かけてみました。
結果をさきに言ってしまうと惨敗だったのですが、後半はおもしろい釣りができました。
小樽赤井川方面で渓流釣りをする
アクセス
札幌からは高速を使えば小樽まで40分、赤井川までも1時間弱とアクセスは良好です。その分釣り人は多いのでポイント選びが重要になるでしょう。
赤井川まで出れば支流も多いので入る川自体はたくさんありそうです。
エゾ松沢川
朝里ダム直下の朝里川にそそぐ支流で、道道1号線にかかる橋から簡単に降りることができます。
駐車スペースがないので少し先にあるダム公園の駐車場を利用するといいでしょう。降りてすぐに2基の堰堤がありますが、簡単に高巻きが可能です。
その2基の堰堤の下では全く反応がなく、その上にも登っていきましたが、いけどもいけども反応がありません。
時間が悪かったのか、先行者がいたのか定かではありませんが、魚がいない沢ではないと思います。簡単に入れるわりにとてもきれいな沢なので、ぜひ探索してみて釣果を教えていただければ思います。
ダム上朝里川
朝里ダムの上で本流は分岐して二つに分かれています。一つが朝里川本流でもう一つは右股沢川になります。
道道に面して林道の入り口がありますがゲートが閉まっているので徒歩での入林に限られます。200Mほど歩くとすぐに橋に行き当たり、右股沢川に降りることができます。
釣り人のものと思われるけもの道がついているので、そこそこ人は入っているようです。先ほどのエゾ松沢川同様に、苔むした岩が点在するとてもきれいな沢です。
こんな環境からイワナが飛び出すと最高な気分なんですが、こちらも全く反応がありません。うーん、何かがおかしい。今日は活性が低い日なのかもしれない。自分の未熟さをタナにあげて外的要因のせいにしてしまいがち。
そのまま1キロほど遡行すると魚留の滝というそそる名前の滝に行き当たるはずなんですが、まったく反応がないので引き返して朝里川本流に移動することにしました。
本流といっても、先ほどの右股沢川の方が大きいくらいです。こちらは両岸がクマイザサに覆われた狭い流れで落差が激しい感じです。
そしてこちらもまったく反応がありません。ニジマスの沢であれば、時間と活性にかかわらずそこそこは釣れるはずなんで、たぶんイワナの沢なんだと思います。
少し行くと堰堤に行き当たるのですが、その前にギブアップをしてきた道を引き返しました。なんとなくヒグマが怖くて仕方ありません。完全に臆病が染みついた感じです。
余市川本流
見通しが悪い山奥の渓流が怖くなってきたので、本流で釣りをしてみることにしました。ダム下の朝里川は落差工が連続する味気ない川なので、もう少しダイナミックな釣りができる川がよいなということで、赤井川の余市川本流へ向かいます。
アクセスも容易でヒグマの恐怖もそれほどないということもあり、私がついた時には平日にも関わらず車が数台とめてあり、川にちらほら釣り人の姿があります。
ルアーのお兄さんもフライのおじさんもつれていない様子。私は一つのポイントで粘らずにすいすい釣りをしていきましたが、さんざんたたかれた後のようでこちらも全くと言っていいほど魚の気配がしません。
次第に日も傾き始め釣り人の姿も気がつけば私だけになりました。
さて、このままここで粘るか、もう一つ新規の川を開拓して帰るか迷いましたが、せっかくここまで来たのだからギリギリまでこの川で釣りをしてみることにしました。
といっても、さんざんルアーの釣り人によって翻弄されたであろうから、ちょっと川から離れて魚たちに落ち着いてもらうことに。
道の駅まで戻ってコーヒーを買い、橋周辺では一番魚がついていそうなポイント(上の画像)のそばでしばしライズを待つことにしました。
コーヒーを飲んだり写真を撮ったり、上空を舞うショウドウツバメが描くきれいな弧を見て過ごしました。
そして小一時間がたったころ、静かに私の正面の水面が割れて大きいニジマスが水面上にアーチを描きました。
私は膝立ちのまま淵の方向へ進み、静かにキャスティングをして毛ばりを対岸と倒木の間にいいかんじに落とすことができました。
その直後、少し手前の流れの筋で、同じ魚がもう一度水面を飛び越えて姿を現しました。私の毛ばりを意図的かつ完全に無視しているように見えます。
かなり雑なつくりの毛ばりと1.5号という太いハリスではバレバレだったのでしょう。毛ばりを表層、中層タイプと変えて流してみましたが、まさになしのつぶて。なすすべ無しといった感じ。
バシャバシャとライズを繰り返すニジマスを背にして帰路につきました。こんなに悔しいことはありません。
まとめ:小樽方面の川は人が多い印象
今回は全て初めての川ということで大苦戦しましたが、面白い釣りができました。余市川では釣れなかったけど目を付けたポイントから大型魚のライズを確認することができたので、収穫はあったと思っています。
でも、あのライズを取るのは相当難しいでしょう。上級者が一日粘って1匹釣れるか釣れないかといった感じだと思います。
朝里川の支流も渓相が素晴らしかっただけに釣れないのは不思議でしたね。イワナの川だとしたら移動してしまっているとも考えられますが、どうなんだろうか。
まだ産卵の時期には早いと思うし、釣れない理由がイマイチはっきりしませんでした。また来る必要がありそうです。
この日の記録
釣った魚
無し
使った毛ばり
キホンケバリ#12
確認した野鳥
- キセキレイ
- ハクセキレイ
- トビ
- カワガラス
- ハイタカ
- キジバト
- アオジ
- ウグイス
- マガモ