クロスバイクで颯爽と走りたい。ロードバイクにも負けたくない!
速く走るには自転車本体やパーツ、重量を変えるよりも、セッティングが大切になります。
【基本】クロスバイクは体に合ったものを購入する
クロスバイクには同じモデルでもサイズの違いがあります。
定番のジャイアントエスケープRX3の場合
- 430(XS)
- 465(S)
- 500(M)
- 555(L)mm
の4サイズ展開となっており、それぞれに適正身長があります。
同じ身長でも股下(要するに足の長さ)が各々違うため、少し恥ずかしいですが、専門店で股下測定器で測ってもらい自分の体に合ったクロスバイクをスタッフの方に選んでもらってください。
私はSとM、どちらも乗れる身長でしたが、Sを勧められました。要するに足が短いってことだったのでしょうか?
それとも大きめよりも小さめがいいということなのか...でも、今では自分の体の一部のような快適な乗り心地です。
クロスバイクのサドル、ハンドルの効果的な位置
サドルの位置:まずはペダルをまわして一番低い位置にします。かかとをのせてみて、ひざが曲がらない程度に調整します。シート部分は地面と平行にします。高くしたらハンドルから離れていくので、少し前に出す。逆に低くしたときはハンドルに近づくので後ろに移動させます。
ハンドルの位置:サドルと同じ高さにするのが基本です。これが力が入りやすく疲れないポジションとなります。
購入直後は誰にでも乗りやすい無難なセッティングになっていることがほとんどなので、自分での調整は必須と言えます。
サドルの高さは頻繁に変えるけど、ハンドルの高さは変えたことがないというクロスバイクユーザーは多いと思います。
ハンドルの高さ調整もとても重要なのでこの機会にぜひ取り組んでみてください。
サドル、ハンドルの具体的な調整方法
私のジャイアントのクロスバイクで実際の調整方法を解説します。六角レンチ一本で済んでしまうので手軽に行えます。
サドルの調整
高さの調整はシートチューブについているレバーの開閉で行います。
サドルの前後と傾斜の調整は、サドル裏についている一本のボルトを緩めることで可能になります。
ボルトを緩めると、前後も傾斜もぐらぐらになるので微調整が難しいです。緩める際は一度に緩めすぎずに様子を見ながら少しずつにしましょう。
ハンドルの高さ調整
まず上のお皿を外し(1)、次に横から押さえているボルトを2本緩めます(2)。
するとハンドルがぶらんぶらんになってハンドルをフレーム本体から抜くことができるようになります。
スペーサー(金属の輪)がいくつかついているので、それを入れ替えて微調整していく、という仕組みになっています。なんともアナログ。
ハンドルを一番高くするとこんな感じ。(上の画像と見比べてください)
スペーサーの調整で限界まで下げてもサドルより高い場合は、ハンドルをひっくり返したり、部品を交換したりという方法もありますが、ここでは省略いたします。
自分の体に合ったクロスバイクを購入していれば、スペーサーの調整だけでぴったりのポジションが見つかるはずです。
さて、調整が済んだらボルトを締め付けます。
横のボルトを先に締めてしまうとガタツキの原因になるので、上のお皿側のボルトをしっかり締め付けてから、横のボルトを締め付けましょう。
※調整はあくまで自己責任でお願いします。
※不慣れな方は専門店での調整をお勧めします。
調整と試乗を繰り返す(同じコースで試してみよう)
それぞれ調整が済んだら、勾配のあるコースで試乗してみましょう。
いい感じにセッティングできていれば圧倒的に漕ぎやすくスピードも乗ります。脚にかかる負担も大きく変わって所要時間も短くなるはずです。
なおセッティング直後は緩みやガタツキが出ることがありますので、調整に使ったアーレンキーとドライバーは携行するようにしてください。←めちゃくちゃ大事です!
さて、これでロードバイクに負けないぞ! と意気込むのは良いですが…そのスピード熱も購入後半年もすれば収まってきて、私は現在、最高のセッティングでのんびり走っています。
高校生にもママチャリのおばさんにも追い抜かれますが、何も感じません。安全第一です。
クロスバイクを更に速く、乗りやすくする方法は以下も参考に。