【27.5/650B】ジャイアントグラビエが履けるタイヤと選択肢

ジャイアントのクロスバイク「GRAVIER」に装着できるタイヤについての考察です。

発売された当初は27.5というホイルサイズのクロスバイクはグラビエくらいでした。だからMTB用のタイヤを流用するしかなかったのですが、最近は選択肢が急に増えた印象です。

タイヤ選び、実際に履ける市販タイヤ、交換の感想を書いていきます。

コンテンツ

グラビエのホイールサイズ

公式サイトより2024モデル

GIANTのラインナップにグラビエが登場したのが2014年頃だと思いますが、発表当時から一貫してホイールのサイズは 27.5 です。

この 27.5 というサイズはMTB(マウンテンバイク)によく使われるサイズで、タイヤを探すとなるとMTB用のブロックタイヤがほとんどでした。

でも最近のグラベルロードのブームにより、ここ数年で選択肢が増えてきた印象です。

ですが舗装路専用の細身のスリックタイヤで履けるものは、私が知る限りほとんどないです。次項で実際に履けるタイヤをご紹介していきますが、オンオフ両用のタイヤか、タフなツーリングタイヤが主な選択肢となるでしょう。

なお表記が 27.5 だからといってすべて履けるだろと油断しないでください。ETRTO という表記があるのでそちらを見るようにしてください。

ETRTO 45-584

タイヤにはこのような表記があります。この例はグラビエの純正のタイヤ(KENDA K-1082 27.5×1.75)です。

45 がタイヤの幅、584 が直径となります。グラビエに取り付けるには 584 であることを必ず確認するようにしてください。幅は35~48程度は大丈夫でしょう。

履けるタイヤ

私が調べた限りなのですが、以下に挙げるのがグラビエの純正ホイールに装着できる、オンロード用のタイヤとなります。それぞれに一長一短があります。

純正のタイヤも決して悪くないのですが、やはりパンクしやすいんですよね。けっこう簡単かつ頻繁にパンクします。

いずれの商品に選ぶにせよ、純正より漕ぎ味は軽く感じ耐久性も向上することが期待できます。

パナレーサー(Panaracer) グラベルキング 27.5×1.75 (42-584)

日常使いには十分すぎるタイヤでしょう。

軽くて丈夫、舗装路も砂利道も走行できるので、迷ったらこれでいいと思います。ツーリングはもちろん通勤通学用としても優秀です。タイヤ幅は純正より3mm細くなります。

ツートンカラーも選択できるので、おしゃれになるかもです。

ケンダ[KENDA]K1129 KWICK JOURNEY 27.5×1.50 (38-584)

※上のリンクは700×40です。グラビエに付けるときは 27.5×1.50 を選択してください!!

耐パンクの層が入っているので丈夫ですが、その分重たくなってしまいます。長距離ツーリング用にいいでしょう。価格も安価で素材も丈夫、信用できるタイヤです。

独特のパターンで転がりが非常によく走行も安定します。

SCHWALBE シュワルベ MARATHON マラソン 27.5×1.65 (44-584)

ロングツーリング用として最も実績のあるタイヤです。世界一周など過酷なたびに挑戦するサイクリスト御用達のタフなタイヤです。丈夫な反面、こちらも相当重たくなってしまいます。

劣化が抑えられパンクの心配もなくなり、気持ちが楽になるタイヤです。もちろん普段使いにもばっちりです。

パナレーサー パリモト 27.5×1.50 (38-584)

非常に軽量かつ折りたたみできるのが特徴です。

今回ご紹介するなかで、もっともオンロード用のスリックタイヤに近いタイヤですね。グラビエを、見た目や耐久性よりとにかく速く軽くしたいときにおすすめです。

折り畳みできる分、保管状態が悪いと変形してしまいそうでちょっと怖いですね。

ビットリア[VITTORIA] TOWNEE(タウニー)27.5×1.75 (47-584)

おそらくグラビエの替えタイヤでは最も安価。もともとついているタイヤより安いのでは。

タイヤはわずかに太くなりますがフレームには干渉しません。ブレーキを通すとき、そのままだと引っ掛かるので少し空気を抜かないといけないかもです。

実際に履き替えてみて

上記の中から、ネット上に情報が少なかった ケンダ[KENDA]K1129 KWICK JOURNEY 27.5×1.50 を購入し装着してみました。

私のグラビエは2020モデルです。モデルが変わってもホイール周りに大きな変化はないので、グラビエ全般のタイヤ交換の参考になるのではないでしょうか。

タイヤの太さが7mm細くなった

タイヤの太さが45mm→38mmに変わりました。接地面が減るので、安定感が減る分ペダルは軽くなるでしょう。また実際にしばらく漕いでからあらためて感想を書きたいと思ってます。

たかが7mmと侮るなかれ。印象がガラッと変わりました。

脱着にタイヤレバーが必要に

純正のタイヤ(KENDA K-1082 27.5×1.75)は結構ガバガバなので、タイヤレバー無しでタイヤの脱着ができるんですよね。遠出の際にもタイヤレバーを携帯しなくてもよいのは地味にアドバンテージです。

ですが、このタイヤはキツ目なので、今のところタイヤレバーが必要。でも慣れたらギリギリ手で押し込むことができそうです。

見た目が大きくかわった

グラビエ感がなくなって、ただのクロスバイクになってしまいました。やはりタイヤは見た目を大きく変えるのだなと実感した次第です。

グラビエは見た目がマウンテンバイクのようなクロスバイクで、それが売りなのですが、フレームはごついのにタイヤが華奢になり、ちょっとちぐはぐ感が出てしまったかも。

見た目だけを考えると、純正の方が好きです。

タイヤ直径が20mm小さくなった

純正のタイヤを装着した状態だと、タイヤの直径は690mmでしたが、このタイヤに履き替えると670mmに。なんと20mmも直径が小さくなりました。

車体の高さが約1cm下がることになり、また、円周換算だと1回転で6センチ短くなるのでこぎ出しは軽くなりそうです。スピードの維持は純正の方が楽かもです。

重たくなった

タイヤ一本の重量が、倍近くになりました。2本合わせると800gくらい重たくなってしまいましたが、その分丈夫なタイヤでパンクも劇的に少なくなるはず。

輪行を頻繁にするわたしは、かなり気になっています。これを書いている時点でも、何とかしてほかのパーツを削って軽くできないかと模索中です。

空気いれるのがめっちゃ楽

ご存じのように、純正のタイヤはたっぷりと空気が入るので、その分乗り心地はやわらかいのですが、空気を入れるのに時間がかかっていました。特に旅行中にパンクしハンドポンプで空気を0から入れる際は地獄でした。

これはかなり楽になりそうです。そもそも、そう簡単にパンクしないでしょうし。

まとめ:何を優先するかで選択は変わる

ジャイアントのグラビエに履かせることができるタイヤについて、あれこれお話をしてみました。

自転車に何を求めているか、用途によって何を選ぶべきかは変わってきます。今回私が選んだタイヤは重たい反面、耐久性が高く転がり抵抗も少ないので、通勤通学に適しています。

私は海外輪行が好きなので、以下の2点を重要視しています。

  • 耐パンク性能
  • 軽量であること

この二つの観点から考えると、グラベルキング 27.5×1.75 も候補に挙がったのですが、どこかのレビューで、軽い分素材の層が薄いのでパンクしやすいと書かれていたので、マラソンとの2択となり、最終的にわずかに軽いこちらを購入しました。

まだ外は雪なので、春になったら長距離を漕いで様子を見ようと思います。

コンテンツ