【道央の渓流】幾春別川支流を徹底的に釣り歩いた~前編

魅力的な支流が多い幾春別川。何度か入っていますがまだ知らない流れもあるので、涼しくなって虫も減ってきたこの時期にまとめて探ってみることにしました。

コンテンツ

桂沢湖周辺の幾春別川の概要

名前がおしゃれなので惹かれることも多い幾春別川ですが、ダム下の本流はとてもじゃないが釣りになりません。ダム上もなかなか厳しくて、確かにニジマスは居るんだけど、同じかそれ以上にウグイも多いので、わざわざここまで来て入る気にならないのは事実です。ある程度経験のある釣り人はスルーしがちです。

でも、マップを見ていると、毎回気になってしまうんですよね。それはなぜなのか、答えはただ一つ「まだ入っていない支流がある。」ということで、しらみつぶしに支流を探っていくことにしたわけです。

支流A

幾春別川支流で釣った尺ニジマス

国道から簡単にアクセスできるこの支流、渓相が良いとは言えません。このあたりの川は大きな岩がなく、砂利と小石が転がる河原でイワナが住んでいそうな雰囲気ではありません。実際にこの辺りでイワナを目にしたことはないのです。

川に入ってしばらくは小さなウグイばかり釣れて、少しずつやる気がそがれていきます。ウグイが少ない、もしくはいない川だったら、流れのない淀みに毛ばりを落として大物をねらうんだけど、この川だと100%といってもよいくらい、確実に良型ウグイが釣れてしまうので、そういうポイントはスルーして、流れのはやい背や落ち込みの小さな滝を中心に、ドライの毛ばりを落としながら歩きました。

大岩がないぶん河原は広くてテンカラを振りやすく、気持ちよく釣りあがることができます。1時間くらい歩いてやっと最初のニジマスを釣ることができました。ウグイも少しずつ減ってきて、ニジマスの割合が高くなってきます。

そして、岩盤がむき出しの流れの速い背から、尺ジャストのニジマスがやっと出ました。

おそらくこの辺から上流はニジマスしか釣れなくなってきて、最高の釣り場となるんでしょう。純粋に釣りが目的であれば時間をかけて楽しむのですが、今日はほかにも調べたい川があったので引き返すことにしました。

支流B

幾春別川上流の国道下のトンネル

この画像、本流の上流域にあるトンネルです。これがちょっと不気味で入ることができませんでした。子供の時はこういうトンネルや排水路とかに入って遊ぶことが大好きだったんだけど、今はなぜか怖くてたまりません。

向こうが見えているのにも関わらず、どうしても入ることができずに引き返してきました。この先にも一つ気になる支流があったんだけど今日は諦めることにします。

ということで、少し下流にもどってもう一つ気になる支流に入ってみることに。

川に続く林道は工事の大型ダンプが出入りしているので、一度国道から本流に降りて入ります。数百メートル遡上すると周辺が開けて工事中の橋に出くわし、作業されている人から声をかけられました。よくあることです。

特に注意されることもなく「釣れますかぁ!」と聞かれたので「まぁまぁ釣れますよー!」と正直に返事をして真下を通過します。

この川もウグイが多いのですが、確実にニジマスも住んでいて、のぼればのぼるほど、その割合が高くなっていきます。この川でもニジマスが釣れだしたあたりで引き返すことにしました。下見としてはこれで十分です。

先ほどの川と似ていて、落差も少なく河原が広いので遡上は楽です。でも大岩がないので全体的にメリハリがなくのっぺりしている印象で釣り場としての魅力はイマイチといったところ。わざわざ入る必要はないかもしれませんね。

まとめ:ウグイとニジマスの川

幾春別川支流のイメージ

もしタイムマシンに乗れるのなら、松浦武四郎が旅をした時代の空知の川を見てみたい。美唄川も芦別川もワイルドで美しい渓流だったはずです。中でも最も姿を変えたのはこの幾春別川だと思います。

想像してみてください。桂沢湖がなくてそのまま一本の川として石狩川にそそいでいたなら...間違いなくこのエリアを代表する清流であったはずです。

いつも思うんだけど、石狩川下流の洪水に対する考え方が違っていたなら、状況は大きく変わっていたでしょう。最近になってやっと「遊水地」が各地につくられ始めましたが、川があふれる前提での宅地、市街地開発を早くからしていれば、上流域がここまでめちゃくちゃにされる必要もなかったんでしょう。なにも知らない素人の意見ですが。

話がそれましたが、幾春別川流域にはもう少し入りたい川が残っているので、近いうちにもう一度訪れる予定です。また記事にしますのでご期待いただければ幸いです。

釣った魚

  • ウグイ 約10匹
  • ニジマス 4匹(20~30センチ)

毛ばり

  • ドライ#12
  • ビーズヘッドニンフ#12

野鳥

  • アカゲラ
  • コゲラ
  • シジュウカラ
  • ハシブトガラ
  • ムクドリ
  • キセキレイ
  • ハクセキレイ
  • トビ
  • カワガラス
  • ゴジュウカラ
  • アオサギ

ぱっと見で識別できなかった鳥もいました。水鳥で頭が茶、翼は真っ白でした。カワアイサもしくはミコアイサのメス?くらいしか思いつかなかったんだけど、あれは何だろうか。あと、ヤマセミらしき鳥も目にしましたが距離があり同定には至らず。

足跡

アオサギとアライグマの足跡

面白い足跡の組み合わせを見つけたので載せておきます。

帰宅してから足跡の本で確認しましたが、アライグマとアオサギのようです。

当初、タヌキだと思ってたのですが、タヌキは犬や猫と同じで接地する指は4本なんですね。知らなかった...。オコジョやテンも5本指になるけど、大きさと指の長さがちょっと違う。足跡がつくパターンも考えると、アライグマ一択となりました。

アオサギに関しては、場所も考えると間違いなさそうです。

識別にはこの書籍が大変役に立ちます。こういう実際の場面で使える知識を得られる本は貴重です。

コンテンツ