Abemaで「怪獣8号」というアニメを見ています。正直面白いです。日本の街に怪獣と呼ばれる狂暴凶悪な生物が発生し街を蹂躙する。そしてそれに立ち向かうのは強化スーツ的なものを装着した若く華奢なお兄さんやお姉さんたち。
この設定、ほぼ進撃の巨人なんですよね。キャラ設定なんかも、クールビューティー系、優等生系、おっちょこ系、小柄で切れ者系、大阪弁系などなど、これはもうパターン化していると言っても過言ではないと思います。
これだから最近の若いもんは個性個性と叫ぶくせにパターンにはまりがちで、みんな同じ髪型をしてノースフェイスの箱型バックパックを低くぶら下げ、上着の袖をダブダブさせて歩き、毎度同じようなアニメを見て喜んでいる。ああ、くだらねぇ...なんてことはありません。
パターンにはまっていると言えば、私の世代の漫画アニメも相当パターン化されたものでした。今よりもあからさまにワンパターンにがっちりとはまったアニメを見てウヒウヒ喜んでいた次第です。
最たるものは藤子不二雄作品の中毒性のある例のパターン。そして、ドラゴンボールや幽遊白書に代表されるバトル漫画の王道パターンです。当時の大人は今の私が昨今のハヤリにたいして思っているのと同じ感情を抱いていたはずです。
さて、前置きが長くなりましたが今回は美唄~奈井江エリアの河川に入ってみます。
市街地を流れる中流で虹鱒
まずは自宅から道道やら農道やらをひたすら走り美唄奈井江エリアを流れる某川に向かいます。コンデションが安定しない川なのだが、そのコンデションがばっちりはまったときは本当に理想的な渓流となってくれます。
ちょっと橋から覗いてみるとやや水は少ないけど悪くない感じなので急な堰堤を頑張って降りて河原に立ちました。毛虫がすごくて帽子にもロッドにもまとわりつきます。これは言い換えれば魚の「落ち待ち期待度」はマックスということかもしれません。
ここで出なけりゃどこで出る、というポイントからまんまと出ないということが続いて、あぁこれは魚がどこかに移動したのかなと半分諦めつつ、「ここで反応がなければ引き返す!」の3回目のポイントでやっと反応があった。
小さい虹鱒だけどよく引いて面白い。すっかりメインのテンカラロッドと化した清流X45がみごとな半円を描いてよく鳴きます。最近NEOテンカラ36の出番はめっきり減りました。
一つ目の橋を過ぎてから急にあたりが出だして、おそらく竿抜け区間なのでしょう、面白いように次から次へとアタリがあります。メジャーを忘れてきたのできちんと測っていませんがおそらく尺上はあるであろう魚も混じります。
反応は8回ほどありランディングできたのはわずか3回、そのすべてが尺前後というサイズで、ばらした魚のうち3匹は35~40㎝級の虹鱒でした。そのうち一匹には見事に岩に潜り込まれてもうどうしようもなくなってラインを切る羽目に。
やっぱり勝負時に一気にネットに入れてしまわずにちょっと泳がせて遊んでしまうとこういう結果になってしまうんだなと反省しました。
たぶん魚の口に毛ばりを残してしまったので、それだけが悔やまれます。自然に外れるよう祈ることしかできません。ハリスを2号にしてからほとんど切られることは無かったのだがやはりこういうことがあると後味が悪い釣行になってしまいます。がっくし...
ヒグマがコワい川
2年前だろうか、一度だけ入ったことがある山深いなんとなく嫌な感じのする(俗に言う霊感ではないと思うが、なんか気持ちが悪い)川に挑戦してみました。
付近に民家はなく採石場や資材置き場などがぽつらぽつらと点在する道路に並走している河川で、いかにも虹鱒や山女魚が好んで棲みそうな落差があまりない緩やかな渓相の河川です。
ヒグマがいそうな雰囲気、それも嫌な感じを形つくる一つの要因なんだろうが、実際それは何の根拠もない直感であり、私が過去に2度ヒグマを目撃した際にはそういった悪い予感めいたものなど微塵も感じなかったことを鑑みるに、この予感は的外れで、むしろヒグマにかんしては陽気な釣行の際にこそ注意をしたほうがいいのでしょう。あくまで私のケースです。
さて、そんな嫌な予感めいたものを引きずりつつ釣りを開始しますが、毛ばりを咥えられない程度の小魚がたたきに来るくらいで目立った反応はありません。足元からはかっぱえびせんサイズの小魚がひとつ歩を進めるたびに花火のように散っていきます。
魚は居るんでしょう。水が少ないのでポイント探しに苦労しましたが、大きい魚が好むであろう最低限の深さがある落ち込みを見つけて毛ばりを投入。いいところに落ちた。
毛ばりを中心に静かに広がっていく波紋。河原ではクロツグミがキロンキロンさえずっている。
しばしの静寂ののち、バッチャーンと大きな音とともにド派手に魚が飛び出しました。明らかに重たいしロッドを伝わってくるトルクもただ物じゃない感じ。
あぁ、人生初の尺山女魚がついに私の毛ばりにのった、いや大げさではなく瞬間本気で思ったんですよ。それくらい劇的な出方の一匹だったんだけど、あなたが予想しているその通りみごとな尺上肉厚ウグイでした。
急に真顔になってウグイから毛ばりを外し、ムスっとしつつ竿をたたんでカメラに持ち替え来た道を引き返します。いや別に、ウグイに罪は一切ありません。
渇水の各河川
ちょこちょこ雨は降るのですが、どうも今年の6月は渇水のまま過ぎていき、毎年本格的に渇水する盛夏に突入することになりそうです。
普通に釣りができたのは最初の二回のみで、あとはかなり厳しい釣行が続いています。こういう時はやはり上流にダムがある川がまだマシなことがあるので行ってみてください。もしくは山が深く水源が豊富なエリアへ遠征するしかありません。
ここ空知の私が愛する小河川はことごとく瀕死の状態です。そこを”ホーム”としている私の釣行もまさに瀕死の状態と言えます。と、悲観的なことばかり考えるのはよくありません。人間万事塞翁が馬、何が吉で何が凶となるかは受け取り方と行動如何にかかっています。
小河川がダメということは「本流を探ってみなさい」という天からのメッセージなのでしょう。ということで、次回からは空知エリアの入ったことがない本流のポイント(と言っても空知エリアの本流と言えばあの川かあの川しかありませんが)を開拓していこうと考えています。
私は普段ねちねちといつまでも細かいことを根に持つタイプなのですが、こと釣りに関しては切り替えると意外とさっぱりしている質なので、こういう立ち直りは早いと自負しています。
釣行データ
天気と気温
- 曇り
- 現地最高気温19℃
釣った魚(尺以下は約寸)
- 虹鱒3匹(約30cm×3)
- ウグイ1匹(約30cm)
確認した野鳥
- ツツドリ(鳴)
- マガモ
- クロツグミ
- ノビタキ
- アカゲラ(鳴)
- コゲラ(鳴)
- ウグイス(鳴)
- アオジ(鳴)
- カワガラス
- キセキレイ
- ハクセキレイ
- カワセミ
- トビ
- ハシボソガラス
- キジバト
- モズ
- ホオアカ
上の画像はホオアカです。畑の淵の草地に止まっていて車中から撮影できたので私のカメラの性能的にはベストショットと言えるレベルで満足しています。ぱっと見スズメと見まがう容姿なので見落としがちな野鳥の一種。
カメラと言えば、ちょっと前にコンクリートの地面に落下させてしまい一部外装が割れてしまいました。幸い機能面に問題はなさそうだけどそろそろ買い替えの時期だと思います。発売が2009年のものなので、もう十分使いました。
今使っているレンズも例によって安物なんだけど写りが気に入っているので、このまま使いたい、となるとまた pentax という選択をすべきだが将来を考えるとちょっとなーという感じです。鞍替えするのであればニコンだろうな。根拠はないけどなんかプロっぽいし報道感も出るし。
でも最初に使った一眼が故障の一つもなく釣りや旅行に付き合ってくれたとなるとそりゃ当然情も湧くし pentax というメーカーへの愛着も出てきてしまうものです。こうやって人は特定の対象の信者となっていくのでしょうか。
野鳥に話を戻しますと、モズが私的初認でした。水田わきの電線上で鳴いていました。この日ではありませんが、千歳の山奥でアオバトのさえずりも聞きました。このあたりで私が識別可能な種類はほぼ出そろった感じです。よい季節になりました。