札幌から近い渓流としてよく話題にのぼる、いやのぼっていた当別川。ダムによって殺された川、巨大ウグイが住む川としてあまり良いイメージをお持ちでない方も多いでしょう。
今回はそんな当別川の支流を中心に釣り歩いた釣行記録のまとめです。
動画があります。ご覧ください→【テンカラ釣行】当別川支流〇番川でトラウトをねらう
当別川とその支流で釣りをする
アクセス
釣りの中心となる青山ダムエリアまでは札幌の中心部からだと車で1時間程度です。275号線を通るルートだと信号も少なくて快適なドライブになるでしょう。
当別市街を過ぎるとコンビニはありませが、国道沿いの道民の森案内所という施設にトイレと自販機があります。あと、道民の森の各施設も利用可能です。
当別川の概要
この川の昔の姿を知っている人にとっては今の姿は見るも無残に映ると思います。
わたしが幼かったころ、まだ上流の青山ダムしかなくて、かろうじて川が生きている印象でした。ダム下でも水は清み魚が好んで身をひそめる大岩がたくさんありました。よく自転車で通ったものです。
現在はダムの存在によって、運ばれてくるはずの石が供給されずに、泥や小石ばかりが堆積し、さらに流れによって河原が掘りこまれてしまっていて、水も常にうっすら濁っている状態です。
特に当別ダムより下は完全に死んだ川という印象です。当別ダムと青山ダムの間の区間も魅力的な釣り場とはいいがたいです。
本流で釣りをするのであれば、青山ダムより上流、4番川との合流地点あたりが良いでしょう。もちろん水量によってポイントは変わります。ダムの放流もないので危険も少ないです。
※2022年9月の時点で、工事をしている関係か青山ダムの水はすべて抜かれています。その影響で青山ダムより下流では泥が多くて水が常に濁っている状況で釣りになりません。
※ダムのほかにも砂防堰堤が多い川でもあります。こちらに詳しく書いてあります。
当別川の各支流
わたしが実際に釣り歩いた支流はいかになります。
- 一番川
- 二番川
- 三番川
- 四番川
- 砂金川
- 西野沢川
当別川には多くの支流が流れ込んでいますが、それらの支流にも大小さまざまな堰堤が築かれていて、川底は岩盤が露出しているところもあります。こうなると、魚が住むには適した環境とはいいがたく、昔に比べて在来種は減っていると思われます。
もともとあまり良い印象がない川だし、ここまで来たら浜益か徳富に行ったほうが釣果が上がるので、本格的な釣り人はスルーしがちだと思います。
東側の主だった支流には〇番川という名前がついていて、それぞれがそこそこの規模の支流でフライやテンカラも振りやすく入渓もしやすいので初心者にはうってつけの環境だと思います。
わたしも初心者の方を案内するのであれば、〇番川を選ぶでしょう。
西側の各支流はまだほとんど釣り歩いていません。入りにくい川が多くバイクや自転車、徒歩による林道の移動が必要になりますが、大物が期待できますね。でもなぁ、ヒグマが本当に怖いんだよな。
当別川支流で釣れるさかな
釣れる魚は、本流ではニジマスとウグイ、各支流に関しては下流部ではニジマスとウグイが多く上流に行けばヤマメやイワナが混じってきます。
こうなると、当別ダム、青山ダムを回遊している大物イワナがいてもおかしくなはいと思うのですが、私はまだ出会えていません。本流と各支流の最初の堰堤まではそういった大物は期待できるんじゃないかと勝手に想像しています。
支流での基準ですが、ニジマスのアベレージサイズは25センチくらいという印象です。ヤマメ、イワナは20センチといったところです。
私の印象ですが、イワナの魚影が最も薄いと思います。ニジマスは豊富でちょっと釣り人が入ったくらいでは数が減らないくらいには居ます。ヤマメも上流に行けばそこそこ数つりが楽しめます。
まとめ:札幌近郊の釣り場として
当別川とその支流には何度も入っていますが、札幌から1時間程度でこの規模の渓流があるのだから、「さすが北海道」というべきなのかもしれません。それだけにダムと多くの小堰堤の存在は残念というほかありません。
名のある支流以外にも多くの支流が流れ込んでおり特に国道が通っていない西側には手つかずの渓流が残っているはずです。かつては自転車道などもあり開発されていたようですが、今では通行ができなくなっている個所もあります。
ヒグマが怖いので一人で入ることは避けてほしいのですが、ぜひ探ってみてください。そして釣果を教えていただけたら幸いです。
※今回釣り歩いた川の詳細はこちらのマップにまとめてあります。入渓地点や駐車スペースなど役に立つ情報を記載していますので、札幌近郊の釣行をお考えの方におすすめです。ぜひご活用ください。→【夕張/芦別/徳富】渓流釣りマップ「空知」の販売を開始しました
※北海道での釣りがご心配な方はこちらの記事も参考にしてみてください。→【規制とマナー2023】北海道で川釣りをする際に気をつけてほしいこと