今回の釣行は徳富川、尾白利加川という空知の中規模2河川での本流テンカラです。新調したロッド、ダイワ清流X45の試し振りでもありました。
いずれもしぶい印象の激戦河川で、魚を出すのは簡単ではないと思いましたが、釣果はあったのでしょうか?
徳富川、尾白利加川でトラウトを狙う
ポイントまでのアクセス
当別を経由するルートと、石狩平野の275号線を北上するルート、その二つが考えられます。どちらも時間的にはあまり変わらないのですが、のんびり煽られずに走れる当別ルートが私の好みです。
275号線はスピードを出す車が多く、70キロ程度で走っていてもビュンビュン追い越されます。当別ルートは交通量も少なくてのんびり走ることができるし、当別川と各支流の様子も確認できるので、途中でちょっと釣りをしてみることも可能です。
ということで、お好みのルートで新十津川町を目指して進みましょう。
徳富川での釣り

この地区では最も名の売れた(?)釣り場だと思われる徳富川。私は過去一度だけダムの下流で釣りをしたことがありますが、魚影も薄くサイズもイマイチ(半日粘って同行者が30弱を1匹だけ)という結果だったのであまり良い印象はありませんでした。
ですがこの日、川に降りてすぐの橋の下の深みにトップの毛ばりを流すと、数回で水面がぬめっと動きラインの動きが止まりました。
軽く竿を立てて合わせるとなかなかのサイズの魚が水面下で暴れだし、流心へ逃げ込もうとします。流れが強いので、流心に入られると厄介です。それを阻止しつつランディングを試みますが、あっという間に走られジャンプされバラしてしまいました。
その後もあたりはあるのだがバラシてばかりで思うように寄せることができません。
そして釣りを始めて20分後、上の画像のたいして特徴のない緩やかな背で毛ばりの動きが完全に止まりました。止まったと同時に黒い魚のシルエットが岩陰に潜り込もうとものすごいスピードで突進を始めたので、竿を寝かせて川岸へ必死に誘導します。
走られたり寄せたり、やり取りを数回続けたのち、体力がなくなって岸まで寄せることができたのでなんとかランディングネットに収めました。今シーズン一番のサイズ、42センチのニジマスでした。
今回の釣行で初めて使った清流X45ですが、かなり柔らかくしなる竿なので、40センチクラスでもそのやり取りはまさに「必死」なものになります。

手ごたえ的には一生もののサイズを釣った感触でした。この竿で50クラスのニジマスを掛けたらどうなるのだろうか。楽しみだけどちょっと怖くもあります。
ということで、40クラスのニジマス一匹あげるのにへとへとになってしまい、集中力が途切れてしまいました。その後、同等かそれ以上のサイズを数回掛けましたが、いずれもバラしてしまい、2時間程度でアタリは10回程度あったものの、写真に収めることができたのはこの一匹のみ。
たぶんちょっと運が良かったのかもしれません。魚影も濃かったし反応も良かったし、アベレージサイズも申し分ない感じでした。入った場所と時期がぴったり嚙み合った感じがします。徳富川の底力を見た気がしました。
徳富川の中流域は、比較的底が浅く石がゴロゴロしていて、ひざ丈くらいのところに魚がついているので、テンカラにぴったりのフィールドでした。
一転してかなり印象が良くなった徳富川はこれくらいにしておいて次の川に向かうことにしました。居心地がよくなってきたら、その時が去るタイミングです。
尾白利加川での釣り

この川、全般に藻が繁茂していて緑色の川という印象です。ぬめりも多くドロドロしていて清流といった感じではありません。上流のダムの影響でしょうか、
橋と橋の間の短い区間で1時間ほど粘ってみましたが、アタリが一度あり、バラしてしまいましたが30弱のニジマスでした。魚は住んでいるようですが魚影は薄いようです。
こうなるとダムの上流はどうなっているのか気になってきます。ダムの上だと大物のイワナも期待できるんじゃないだろうか?
ということでダムの上まで足を延ばしました。ダムを過ぎたあたりから砂利道になるので、距離はないけどスピードを出せず移動には時間がかかります。ご注意ください。
ダムからしばらく進むと、川に降りられる場所がいくつか出てきます。河原が広く入渓は簡単なので、多分たくさん人が入っているはず。そんなに期待せずに川に降りて毛ばりを流してみると早速アタリがありました。

なんかぱっと見全身が青緑っぽく見えたので、お、イワナ?と思いましたが、手元まで寄せてみるとちゃんとニジマスでした…この川のニジマスは川の色に似ていてそんなに赤みがかっていませんね。
その後もポイントポイントで25センチ前後のニジマスをたくさん釣って、日も暮れてきたので引き上げることにしました。
ダムの上流でも、水質と渓相は下流とたいして変わらず、泥と藻が多くて個人的にはあまり好きな感じではなかったです。どうせなら清い流れで釣りをしたいものです。
そして、ルアー釣りの人が好きそうな淀んだプールが多いのもこの川の特徴でしょう。ルアーに対しては相当スレてはいるでしょうが。
まとめ:久しぶりの本流釣りは楽しかった

今回は珍しく、本流エリアでサイズを狙う釣りになりました。一般的には大物とは呼べない42センチのニジマスも、下手な私にしてみれば十分なサイズで、よい一日になりました。
それも、釣り方がいかにもテンカラらしい、ルアーやフライでは出すのが難しい流れの中で出せたので、めちゃくちゃ満足しました。一度満足していい感じに疲れると、その後はどうでもよくなって集中力がなくなってしまうのは、どうにかしなければいけませんが...
全く釣れなくても満足できる釣りができても、いずれにしても集中力をキープしながら釣りを続けるのは難しいです。私にとって釣りは良い自己研鑽の場なのかもしれません。
※今回釣り歩いた川の詳細はこちらのマップにまとめてあります。入渓地点や駐車スペースなど役に立つ情報を記載していますので、札幌近郊の釣行をお考えの方におすすめです。ぜひご活用ください。→【夕張/芦別/徳富】渓流釣りマップ「空知」の販売を開始しました
※北海道での釣りがご心配な方はこちらの記事も参考にしてみてください。→【規制とマナー2023】北海道で川釣りをする際に気をつけてほしいこと
この日の釣行記録
この日釣った魚
ニジマス 6匹(20~42センチ)
メインで使用した毛ばり
ドライコンチュウ#12
確認した野鳥
- マガモ
- ハクセキレイ
- アオジ
- カワガラス
- ウグイス
- ヤブサメ
- エゾセンニュウ
- キジバト
- トビ
- シジュウカラ
- アオサギ
- ツツドリ
- ハシブトガラス