本格的な冬の訪れの前に一度釣りに行きたいと思っていたところ、晴れの予報が続き比較的体調も良かったのでレンタカーを借りて夕張方面へ遠征をしてきました。
へっとへとに疲れましたが、4河川で一日中釣りをすることができて大満足でした。
札幌からそこそこ近くて魚影の濃いエリアですので、羊蹄山方面よりも魚に出会える可能性は高いと思います。
夕張川本流(シューパロダムより上のエリア)
夕張川本流へのアクセス
札幌中心部からは車で1時間半程度です。由仁、夕張を経由するか、上流部であれば岩見沢、三笠、桂沢湖を経由するルートもあります。公共交通機関を利用してのアクセスは厳しいでしょう。
夕張川の特徴
本流には複数のダムがあり常に濁っている印象が強い夕張川ですが、シューパロ湖上流だと増水時以外は濁りもなく良いコンディションであることが多いです。
水は澄み水量も多く、北海道らしいワイルドな渓流釣りを楽しむことができます。国道452号線と途中まで並走して流れているので川に入るのも簡単で、その分魚はすれている印象ですが、川幅が広いので丁寧に探れば大物も出るはずです(私はいまだに出会っていませんが)。
後日やってやりました!!↓
大きな川なのでポイントを絞るのが難しい釣りになります。フライ、ルアーともに本流用の装備でOKです。私のテンカラタックルだと全然手に負えない印象でした。
大型のスプーンなんかで流れの中からアメマスやニジマスを釣り上げたら気持ちがよさそうです。道路と近いのでなんとなくヒグマに対しては安心感がありますが、交通量も少なく民家や商店もないため出会ってしまったら逃げ場がありません。周囲には十分注意しましょう。
452号線をそのまま北上すると、幾春別川の上流に出ますので、そちらとセットで一日遊ぶことも可能です。
志幌加別川
志幌加別川へのアクセス
札幌中心部からは車で1時間程度。274号線を十勝方面に進み、紅葉山で452号線に入ります。そのまま清水沢地区まで進むと入渓できる場所がいくつかあります。
バスを利用の際は、札幌から高速ゆうばり号に乗車し夕張テニスコートで下車、徒歩で入渓地点まで移動可能です。
志幌加別川の特徴
夕張川の支流の一つで、夕張川と別れたのち、清水沢地区、若菜地区と深く切り立った谷のなかを流れる川です。川幅、水量ともに程よく、コンディションも安定しています。
水はきれいですがゴミはとても多くちょっとびっくりしますが、落差があり自然物と人工物(護岸や旧線路のコンクリートなど)のバランスが良く、また遡上不可能な箇所もないので丸一日遊べる優良河川です。
なお、市街地を流れているとは言え、深い谷になっているエリアが多く民家とも離れているのでこちらもヒグマ対策はお忘れなく。
今回は9~11時と最もつれない時間帯であったにも関わらず20~25センチのニジマスを6匹釣り上げました。この川は両岸の木々がせり出しているので、いつもとちがい玉ウキを使っての毛ばり釣り(いつものテンカラではない)だったため、やはりアワセが若干遅れがちで半分以上をバラしました。中には尺上のニジマスも混じっていましたよ。
ホロカクルキ川
ホロカクルキ川へのアクセス
札幌中心部からは車で1時間程度。274号線を十勝方面に進み、紅葉山のセイコーマートを過ぎた辺りで夕張川に合流しています。橋から川に降りることができます。
電車を利用の際は特急か普通列車で新夕張駅で下車し、1キロほど歩くとポイントにたどり着けます。
ホロカクルキ川の特徴
274号線とシューパロ湖へ向かう452号線との分岐付近で夕張川に注ぐ支流の一つです。この川は全体的に底が浅く川幅も広いので川歩きは楽なのですが、志幌加別川に比べて落差がなく流れも単調なのでポイントは少ないです。
歩いている時間の方が長くなってしまうほどですが、市街地を流れているにも関わらずゴミも少なく水もとてもきれいなのでよい気分で釣りを楽しむことができます。
入渓も川歩きもとても楽なので初心者向きと言えますね。川幅があるのでフライ、テンカラも思う存分振ることができ、練習にはうってつけの川と言えるでしょう。
高速道路(道東道)の工事の影響でしょうか、周囲も鬱蒼とはしていないですし、道東道、国道とも並走しているのであまり怖さもありません。のんびりと牧歌的な釣りが楽しめます。
流れがゆったりしている分、魚には気づかれていると思うので遠距離を狙えるフライに軍配が上がりそうです。ところどころにある好ポイントで、遠距離からドライで大物を狙うと面白いと思います。私はニジマスしか釣っていませんが、イワナもいそうな雰囲気ですよ。
夕張川合流地点からシークルキ川の分岐まで、ゆっくり釣りあがって3時間くらいでしょうか。ポイント間に距離があり長時間歩くので、時間があるときにおすすめの川です。
まとめ:本支流ともアツい夕張川
ゆっくり釣りをする時間が無い時は、好ポイントが連続し魚影もとても濃い志幌加別川をお勧めします。ゴミは多いが…
そして、数釣りよりも一発大物を出したい気分の時は、やはり本流でしょう。私はシューパロ湖上でしか釣りをしたことがありませんが、ダム下の本流にもニジマスは生息しているらしいです。
また、ホロカクルキ川、シークルキ川は懐が深い川なので、じっくり釣りあがってみても面白いかもしれませんね。両川の合流地点まで車で行くことができるので、現地についてから人が入っていなさそうな方へ釣りあがる、というのも一手です。
どの川も車でのアクセスが容易でポイントも比較的近くにあるので移動はとても楽ですが、夕張といえばやはりヒグマのイメージが強いので、釣行の際には十分な情報収集と対策をお願いします。
※今回釣り歩いた川の詳細はこちらのマップにまとめてあります。入渓地点や駐車スペースなど役に立つ情報を記載していますので、札幌近郊の釣行をお考えの方におすすめです。ぜひご活用ください。
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※北海道での釣りがご心配な方はこちらの記事も参考にしてみてください。