普段使いのクロスバイクで旅はできるのだろうか。そもそも自転車旅行は危険なのか? 体力に自信がないんだけど、暑さと疲労、雨に耐えられるか心配...このページでは数々の失敗をした私が、そんな疑問にお答えしていきます。
クロスバイクが旅行向きである理由3つ
道のりはまさに「クロス」です
我々一般人が走行する道路は、自動車と共有しておりロードレースのように自由に道路を使うことができません。
そのため、排水溝、マンホール、段差や溝、砂や小石、縁石などなど、いろいろな障害物を、後ろから迫る自動車を気にしつつ回避しなければいけません。
かといって、そういった障害に強いマウンテンバイクは重くスピードものらないため長距離をこぐには不向きです。
そこでクロスバイクの登場です。障害物にも強く、スピードも出せます。長距離を安全に漕ぐにはぴったりの自転車と言えます。
安価で丈夫で普段も使える
高級ロードバイクや、ゴリゴリのマウンテンバイクにはそれなりのTPOをわきまえた服装と装備が必要になります。
でもクロスバイクはカジュアルな乗り物です。
ドリンクホルダーを付けて、リュックを背負ったらもう出発できます。日常の延長線上で気軽に旅に出ることができます。
普段乗っている自転車なので、クセも知り尽くしていますし、メンテナンスも慣れているはずです。知らない土地だからこそ普段から乗りなれている自電車は心強く感じるはずです。
初期費用を抑えることができる
今持っている普段使いのクロスバイクをそのまま利用することができるので新たに本体やパーツを購入する必要はありません。
ふらっと町を出て、郊外のビジネスホテルの格安プランなどで一泊して帰ってくる。これだけでも車移動と違って、自転車だと多くの経験ができると思います。
可能な限りあたらしいものを買わずに今あるもので挑戦してみてください。
ヘルメット、ドリンクホルダーは必須ですが、あとはリュックを背負えばもう旅に出ることができます。
危険を回避する方法【自転車旅はあぶない?】
ときには歩道を走行する
厳密にいうと違法になってしまいますが、幅の狭い道路、交通量の多い場所、トラックの往来が激しい場所、トンネル内など、自転車での走行に危険を感じる場合には歩道を走行しましょう。
その際は、もちろん徐行してくださいね。そして、歩行者に注意された際は、すぐに降車し「ごめんなさい」を言いましょう。
歩道の段差を超える際には転倒に注意しましょう。
ヘルメット、ミラー、反射板、ライト
人によってはカッコ悪いので避けたいことだと思いますが、上記を揃えて目立つスタイルで走りましょう。
- 安全装備をしっかり整える
- スピードを落とす
- 周りに注意をして走行する
これらの基本を守るだけで、危険だと言われることもある自転車旅も比較的安全になります。なお、自動車やトラックのドライバーに期待をするのはやめましょう。
車両にマナーは存在しないと割り切って、すべてこちらで自衛措置をとるようにすると、イライラすることもないですし、事故も防げます。
ストリートビューで下見をしておく
歩道のないエリア、狭いトンネル、都市部の大きな交差点など接触事故が起きそうな場所をあらかじめグーグルマップのストリートビューで下見をして、心配だったらそこを避けるルートに変更するなどの準備をしておくと、それだけでも事故を回避できます。
その際に、当日スマホを見なくてもいいように、手書きのマイマップを作っておくというのもいい方法ですね。
フロントバッグにはマップを常に見えるように収納できるタイプのものもあるので、それを準備すると便利かつ安全です。
アクシデントを未然に防ぐ方法
距離は徐々に増やしていきましょう
まずは半日でたどり着ける程度、1日30~50キロを目安に旅程を組んでみましょう。
この程度の距離であればトラブルが起きても焦らず対処できますし、途中でゆっくり休憩をし、観光もできます。
少し慣れてくると物足りなくなるので、自然と80~100キロを漕ぐようになると思います。こうなるとかなりボリュームのある旅程を組むことも可能です。
最初は楽なルートを選ぶ
大きな国道沿いや鉄路と並走できる区間だといざというとき安心です。バス停、駅、コンビニや公園の位置も確認しておくとよいでしょう。
そして大事な要素として坂道や峠の有無も確認しておきましょう。グーグルマップの自転車モードやそのほかのアプリで標高差も確認できます。
事前にルートの標高差を調べておいて、慣れないうちは極端な登りを避けるようにしてください。特に峠は本当にきついです。マジでキツイ。
同じ距離でも標高差でかかる時間も体力も大きく変わります。
宿泊方法はとても大事
テント泊、野宿、ライダーズハウスなどは高難易度です。
宿泊地での目的は、おいしい料理を食べゆっくり温泉につかり明日の行程に備えることです。もちろん人によって違うと思いますが、無理をして冒険をする必要はありません。
確かにテント泊は魅力的ですが、最初は民宿やホテルに泊まることをお勧めします。よく眠れない状態で出発すると、体調不良や事故の可能性が増します。事故を起こさないために自分でできることはすべてやりましょう。
ドミトリータイプやライダーズハウス、カプセルホテルも中途半端です。場合によってはそんなに変わらない価格で個室のビジネスホテルに宿泊できるので、そちらをお勧めします。
疲労、暑さは何とかなるが、寒さは厳しい
目的地を決めて漕ぎ始めると、意外なことに疲労は気にならなくなります。アドレナリンが出るのでしょうか、漕げば漕ぐほど元気になることも...
そして、サングラス、日焼け止めをして十分な水分補給をしていれば、暑さも何とか我慢できてしまうもの。
私が経験上、最もつらく感じたのは寒さです。長い下りは全く漕がずに冷風に当たり続けることになるので汗でぬれた体があっという間に冷えてしまいます。
北海道の夏場の長いトンネルも、最初は涼しくて天国なのですが、次第に震えがくるほど寒くなってきます。夏場でも上着を携行し、手の届きやすいフロントバッグに入れておくとよいです。
自分のたびのスタイルは?
日本一周や世界一周は...
私は日本縦断とかしてみたいなと考えて、野営道具一式を買い、それらを自転車に満載して出発したのです。が、テントで全く眠ることができませんでした。
自分が不眠症であっても疲れていたらぐっすり眠れると思い込んでいました。日本縦断なんて私には夢のまた夢でした。
自分に合っているスタイルは、長くても2泊3日のホテル泊の旅でした。でもホテル泊と割り切ってしまうと、装備も減るし心理的負担もなくなりました。そして、より道中を楽しむことができるようになりました。
先ほども書きましたが、まずは隣町まで自転車で行ってみて泊まって帰ってきてみてください。自分が何をしたいのか、それが見えてきます。
カメラ 釣り、グルメなどの要素
ただ自転車に乗ってひたすら目的地を目指す、それだけでも十分に楽しい自転車旅行ですが、そこに何かプラスをすると、格段に面白くなります。
私は釣り竿とカメラは常に携行し、気になる川があったら少し釣りをしてみたり、街並みや自然をカメラに収めて帰宅後整理して眺めるのが好きです。
あなたも、自分の旅のスタイルを見つけて、クロスバイクライフを満喫してほしいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
クロスバイク(ジャイアントグラビエ)については下記も参考に!!