なにごとも「段取り八分」。準備を入念に行うに越したことはありません。釣りに関してもこれは当てはまっていて、計画を事前にしっかり練っておくと、当日は有意義に時間を使うことができますし、もちろん釣果も上がるはずです。
今回は、なぜ釣行計画が大切なのかについての考えてみましょう。
なんとなくで行くと詰む

以前の自分はなんとなく釣りに出かけていました。なんとなくモノゴトをやると、なんとなくの成果しか出せないものです。
事前に計画をして釣りに出かけると、その計画が軸になる釣行となるので、トラブルにも強くなります。計画を立てる時点であれこれ想像するからです。
現場で詰んでしまうと人間は変な行動をとってしまうもの。それがケガや遭難につながる可能性もあります。
入る川と入る順番、そして予定の川がダメだった場合のバックアップも考慮にいれて釣行計画を練るようにしましょう。
現場で次の川を探すのは大変

入る川を決めて出かけますが、その川が増水していたり先行者がいたり、そのほかの考えられないことで入ることができないということは多くあります。あと、流れがきつくて遡行できなかったり、地図に表記がない高巻きできない堰堤があったりすることも。
そんな時に備えて、自宅で計画をしている段階でバックアップは最低一つは用意しておきましょう。考えておくだけではなくて実際に地図上にピンを打っておいてコメントをしておくとばっちりです。
あとはメモアプリを使って、自宅のパソコンで制作した行動計画を現場でスマホで見られるようにしておきましょう。
貴重な時間を大切に

そして釣行計画はできるなら大画面で練りましょう。自宅のPCで作業しましょうということです。地図をじっくり読み込めるし、ほかに必要な情報も事前にまとめておくことができるからです。
現場で急な変更を強いられると、貴重な時間を使ってしまうことになります。特に秋以降の日が短い季節だと、実際に釣りができる時間も限られてくるので、1分1秒が惜しいのが現実。
そんな中、現場で計画を練り直していると時間は刻一刻と過ぎていきます。その間に、活性が高い時間が終わってしまうかもしれないし、ほかの釣り人があなたが釣る予定だった魚を釣ってしまうかも。
現場では何も考えなくて済むように、事前に自宅で、大きな画面で、冷静な頭でみっちり計画を練っておきましょう。川のそばでは、つり人はたいてい正気を失っているものです。
忘れ物を防げる

釣行計画には、携行品リストも一緒に表示させるようにしておきましょう。エクセルなどで作っておくと楽ですね。
釣行後に、その日忘れたもの、あって便利だったものをリストに加えていくと、数回で完璧な携行品リストが完成します。
いかに私のリストを紹介しておきます。
衣類
- ウェーダー
- ブーツ
- ネオブレンタイツ
- レギンス
- インナー
- ウェーディングソックス×2
- ハーフパンツ
- 手ぬぐい
- グローブ
- 替えTシャツ
- 雨具
- ハット
身の回り品
- カメラ
- 携帯
- サイフ(免許、カード、レンタカー会員証)
- カギ
- ナイフ
- サングラス
- クマスプレー
釣り具
- ロッド×2
- 仕掛け用ネックレス
- ショルダーバック
- 予備のラインとケバリ
- クマスプレー
- ランディングネット
その他
- カメラ用3脚
- シガーソケット充電器
その日のテーマを決められる

計画を練っている段階で、その日の釣行のテーマも決めておくと当日を有意義に過ごすことができます。
テーマのない釣行はグダグダになりやすいです。
とりあえず1匹釣りたいのか、数つりをしたいのか、丸一日かけてでも大物を釣りたいのか、今後のための新規開拓で釣果は期待していないのか、テーマによって装備も当日の周り方も変わってきます。
現場ではその日の状況によって簡単に心変わりをしてしまいます。ちょっと釣れなかったらどうしても釣りたくなって、妥協して釣れる川に移動してしまいがちです。
テーマを決めて、それに沿った行動計画を決めておくと日が暮れるまでブレずに行動することができますね。
記録にも残しやすい

釣行計画を立てておくと、つりを終えた後に結果を記録することも楽になります。予定の下にその結果を書き込むだけで立派に記録になってくれます。
可能であれば、その日の気温、水温、天候、釣った魚についてなどのデータもエクセルで記録をつけると、もはやそれは立派なデータとなってくれ、翌年以降に活用が可能になる大切な経験となってくれます。
わたしは湖で釣りをしているときにはそのような記録をつけていました。川では毎回違うところに行くので定点観察ではなくなってしまうので、あまり意味がないかなと思っていてやっていません。