身も蓋もない話ですがランディングネットって、あまり使わないですよね。あまり使わないけど、いざというとき必ず必要だしすぐに取り出せるようにしておきたい…
そんなわがままな釣り人の期待に答えてくれるのが、インスタネットだと思います。その魅力を余すところなく語ってみようと思います。
※Sプラプラとは、Sサイズのプラスチックハンドル、プラスチックケースという意味です。
インスタネットSプラプラを使った感想
〇コンパクトで邪魔にならない

渓流釣りでは釣りをしている時間よりも、沢歩き、やぶ漕ぎの時間が多くなります。皮肉なものですがそれが現実です。
いかに快適に沢歩きややぶ漕ぎをするかを考えたときに、ランディングネットはとても邪魔なものになります。
ベストに付けても、バックパックに装着しても、ブランブランして邪魔ですし、枝や藪によく引っ掛かってしまいます。そしてそれに気がつかずに歩いてしまうと、ネットを破いてしまったり、最悪の場合紛失してしまうこともありますよね。
インスタネットはいずれのモデルでも、ネットの部分が外に露出していません。外に出ているのはハンドルとケースだけです。コンパクトでかさばらないですし、ネットを破いてしまうこともありません。そして必要な時にはパッと開いてすぐに使うことができる優れものです。
〇フレーム強度はだいじょうぶっぽい

私も実際に使ってみるまで強度に不安を持っていました。だって、折りたたんであるワイヤーがフレームなんだから、木製フレームやアルミ製フレームに比べたらそりゃ弱いだろうとたかをくくっていました。しかし、その心配は全く無用でした。
素材はステンレスだと思うのですが、それが帯状になっていて深さ方向に対して縦になるように開くので、若干たわむけど余程重いものをすくわない限り壊れることはないでしょう。非常によくできているアイデア商品です。考えた人、ほんとに尊敬します。
私が釣るのは最大でも50センチほどのニジマスやイワナなので、全然平気です。むしろこれ以上大きくて重たかったら日本の渓流には不向きかもしれませんね。
上の画像は30センチちょうどのニジマスです。30~40センチの魚をランディングするのにぴったりで、長さ的にも重さ的にも必要十分です。
〇メッシュネットは使いやすいかも

メッシュネットはなんだか安っぽいと感じる人がいるかもしれませんが、カラーも落ち着いて雰囲気が良いですし、縫製も丁寧にされていて高級感があります。下手な木製ランディングネットよりもむしろ見た目は良いかもしれません。
画像のようにそこが浅く平らになっているので、すくった魚を折り曲げてしまうこともなさそうです。また、底にも縫製がされているのでとても丈夫ですね。
実際に使ってみてからまた感想を書いてみようと思います。
このネットをもって2回釣りに行ったのだが、ネットが必要なサイズを釣ることができなかったのです。最低でも尺はないと絵的にどうかと思うので、尺を超えるまでおろさずに我慢します。
追記:40オーバーをランディングしましたが、底が平らなので魚を折り曲げることなく、とても扱いが楽です。魚へのダメージも少ないと思います。
△プラケースの方がよいのかも
インスタネットには、折りたたんだネットを収納するケースがついています。そのケースはプラスチック製のものと革製のもの、2種類から選択することが可能です。
プラスチックのケースはやはりちょっと安っぽい印象です。思っていたよりもペラペラのプラスチックでした。でも実用性を考えるとプラケースの方がよさそうです。
変形もしないし洗いやすいです。革だとそりゃ見た目は良いだろうがメンテナンスが大変そうだし変色もするしカビるだろうし、においもつきそうです。
ちなみにプラケースの底には水抜き用の穴が開いています。よく考えられているなぁと感心しました。革製ケースはどうなんでしょうかね。
あとケースの大きさについてですが、ラバーネット仕様のケースはクレモナ、メッシュのものよりも大きくなっているみたいです。ラバーネット対応のケースにすると、ネットの付け替えの際にラバーしか選択できなくなるので、そこも考えて購入したほうが良いでしょう。
△写真映えはイマイチかも

ランディングネットの色って、原色の赤、青、黄のような自然界に無いビビッドな色の方が魚とはマッチするような気がします。このメッシュネットは落ち着いた色合いで単体で見れば高級感もあってよろしいのですが、写真うつりに関してはイマイチなように思われます。
写真映えという点では、ウッドフレームに派手なクレモナ糸を取り付けたランディングネットの方が断然魚が映えてきれいに見えます。ということでブログやSNSで釣果を発信している人にはあまりお勧めできませんね。
あくまで実用性の高いネットと言えそうです。
×折りたたみは要練習!
インスタネットを使う上でもっともネックになるのは、折りたたみだと思います。いくつか動画をあげてくださっている人がいますが、それら動画を見ても私はうまくできませんでした。
まちがっても、購入してすぐ練習をせずに釣りに行かないようにしましょう。ひどい目に合うと思います。これを誰にも教わらずに付属の簡単な説明書のみで一発で収納できる人は天才的感覚の持ち主だけでしょう。
最初に8の字を作るのは良いのですが、そのあとはいくらグイグイしてもきれいな輪になってくれません。悪戦苦闘しているうちに、フレームもゆがんでくるしちょっと焦ります。
コツは、手首のひねりです。両端をつかんでいる左右両方のこぶしをともに180度ひねることになります。雑巾をしぼる動きに似ています。近づけつつ雑巾をしぼるようなイメージです。
私でも30分でできるようになったので、皆さんはもっと早くに慣れると思います。あきらめずに頑張ってみましょう。コツは手首をひねることですよ。いろいろな動画やブログをみてヒントを得てください。
まとめ:日本の渓流にはSのメッシュネット一択
インスタネットにはいくつかの選択肢があります。サイズと素材、ネットのタイプです。すべての組み合わせが存在するわけではありません。例えば私が今回購入したSサイズにはラバーネット仕様がありませんし、プラハンドルに革ケースという組み合わせも存在しません。
Sサイズは日本限定のようですが、むしろこのサイズより大きいと日本の渓流では扱いづらいと思います。Sサイズでもケースとハンドルを含めるとなかなかの大きさになります。
クレモナモデルもありますが、レビューを見ていると、あみ目が大きすぎて魚がすり抜けると書かれているし、Sサイズのメッシュネットが最も使いやすそうですね。
というわけで、今回はインスタネットの使用感について書いてみました。私は自分で木製ランディングネットを作って売っていたこともありますが、正直これの方がはるかに実用的だし見た目もそんなに遜色ありません。購入してよかったです。