前回の記事では巡航中のATCとのやり取りについて説明をしました。【Microsoft Flight Simulator X】ATCの使い方~巡航編
今回は降下からアプローチ、そして着陸までのATCとのやり取りを確認します。
降下からアプローチ、着陸まで

目的地の羽田空港が近づいてくるとこのような通信が入ります。
これは降りる滑走路が示されているので、とても重要です。必要であれば手元にメモを取りましょう。なんか本物のパイロット気分になれますね、こういうのは。
34Rに着陸すること、進路を170°にすることが支持されています。次にくる降下の指示に備えてスピードを落としておくとよいでしょう。
※ILSでランディングをする場合は、マップを開いて詳細(Heading, frequency)を確認しましょう。
※ほかの滑走路を希望することもできますが、ここでは割愛します。
羽田に近づくにつれ、下総、成田の管制に受け渡されていきます。ここもそのまま指示に従って通信を続けましょう。

進路を200°にという指示がありました。Acknowlede をして進路を変更します。

高度を3000に下げ、維持(maintain)するように指示がありました。Acknowledge して早速降下しましょう。

何度か進路の指示があるので従っていきます。ある程度余裕をもって通信が来るので、落ち着いてゆっくり対処しましょう。
ちなみに通信に無視をし続けるとIFRが取り消しになってしまうので気を付けてください。3回以内に返事をしましょう。

いよいよアプローチの許可が下りました (cleared ILS runway 34R approach) 。ローカライザーが有効になるまで高度3000をキープしろとあります。
GPSで現在位置を見てみましょう。

右に見えているのが羽田空港です。
空港から左に向かって伸びている緑の羽根の下側が、今回降りる予定の34Rのアプローチです。もう少し進んで右に90°旋回をしたら最終アプローチといったポジションですね。

そのまま着陸していい(make straight in)という連絡が入りました。これにも Acknowledge をします。すると以下のような選択肢が表示されます。

1のATISは気象情報をテロップで表示してくれるものです。
2はうまく着陸できなさそうなときに選択します。
3は滑走路の方向を見失ったときに選択すると、方向を教えてくれます。
順調に降下していて特に問題がない時はなにも選択する必要はありません。着陸の寸前にもう一度連絡が入りますが、それまでは特に通信の必要はありません。速度を落としてフラップを出しましょう。

滑走路まで5nmくらいまで近づいたときに、上記のような最終の着陸許可(cleared to land)がおります。
これにも Acknowledge をして、いよいよ最終アプローチです。高度は2000f以下になっているはずです。
フラップを最大まで広げて、ランディングギアを出しましょう。

無事に着陸をして速度を60くらいまで落としたところでこのような通信が入ります。どこでもいいから滑走路からはやく出てくれ(exit runway when able)という指示です。
後続の飛行機がつぎつぎに着陸してくるはずなので、速やかに滑走路から出ましょう。

滑走路から外れるとすぐに ground にコンタクトしろという指示がありますので、 Acknowledge をして Tokyo ground にコンタクトしましょう。

Tokyo Ground につなぐと、選択肢が現れます。
- ボーディングゲートまでのタキシングの依頼
- 駐機場までのタキシングの依頼
- 給油施設までのタキシングの依頼
- テイクオフに関すること
今回は旅客便という設定ですので、1を選択します。乗客を降ろさなきゃいけません。

gate 24 に向かえと指示され、中継点も丁寧に教えてくれます。このゲームは本当にすごくて、ちゃんと現在位置をわかっていて指示を出してくれます。
これにも Acknowledge します。

看板だけではよくわからないので、離陸の時と同様に道案内 (Turn on Progressive Taxi) をしてもらいましょう。
1を選択し、画面上に示された↑に沿ってゆっくりゲートに向かいましょう。

このあとは特に通信の必要はありません。指示されたゲートに飛行機を止めましょう。
ほかの飛行機や地上の車両と接近しそうなときには Hold という指示が入ります。いつ言われてもよいようにスピードは控えめに、ブレーキに手を添えながら進みましょう。
まとめ:ATCでパイロット気分を味わう

ということで今回は ATC の指示にしたがって、目的地まで飛ぶ方法について説明してみました。特に難しいことはないんだけど最初は戸惑うと思います。
以下、概要をまとめてみました。
- うす緑の交信が自分の飛行機に当てたもので、赤や緑は関係ない
- 交信があった場合は Acknowledge もしくは指定された基地局へ contact をする。
- 針路と高度の指示があるのでそれに従う
- 速度の指示は無いので自分で決める
- 3回無視すると、フライトプランはキャンセルされる
自分で好きなように飛ぶのも楽しいんだけど、ATCを使って指示通りに飛行機を飛ばすほうが、リアルで楽しいです。私はいつもATCで飛行します。
他の飛行機や車両が多くなれば緊張感があってさらに面白くなるので、設定画面で調整しましょう。ただし、処理は重くなるのでパソコンのスペック次第になってしまいます。
ちょっと長くなりましたが、わからないところだけでも参考にしていただけたら幸いです。