グーグルマップの位置情報をオンにしていると、毎日の移動をモニタリングしてくれるので、特に旅行の際にはあとで情報を整理できるのでとても便利です。
でも、そのままでは1日の軌跡だけしか表示することができません。この記事では複数日の軌跡をまとめて表示する方法を解説します。
完成したマップはこうなります
8日間の台湾縦走自転車旅行を一つのマップにまとめました。宿泊施設、観光地、移動手段などもインポートされますが、このマップはそれらを消去して、色を統一して作成をしました。
青のラインが自転車移動、赤が輪行(自転車を電車にのせて移動)した区間です。こうして地図に自分の足跡が正確に記録されるとなんだか高揚感を得られます。
では次の項目から、実際の編集方法を見ていきましょう。
その日の行動をKMLデータで取得
まずはグーグルマップでタイムラインを開きます。
データを取得したい日付を選択します。上のドロップダウンで年月日を選択するか、下の棒グラフを選択してもOKです。この棒グラフは移動距離を表しています。
日付を選択した状態でマップの下にある歯車のマークをクリックし「この日のデータをKML形式でエクスポート」をクリックしましょう。
ファイルが生成されるので、それを適当なところに保存します。デスクトップとか専用のフォルダなどわかりやすいところにしましょう。
この流れ、日付を選択→「この日のデータをKML形式でエクスポート」を繰り返し、マイマップ作成に使用するデータを保存していきます。
なお各日のデータに間違いがあった場合は、エクスポートする前に訂正をしておいたほうが正確なマップを制作できます(電車移動がバスになっていたり等)。データの訂正についてはまたの機会に説明をする予定です。
さて、すべての日のデータを保存できたら、タイムライン側での作業は終了です。
新しいマイマップを作成しインポート
まずは新しいマイマップを作ります。左のメニューより「保存済み」→「マイマップ」→「マイマップを開きます」をクリックしましょう。
マイマップのページで「新しい地図を作成」をクリックします。
新しいマイマップが作成されました。下の画像のような表示になっていると思います。「インポート」をクリックし、先ほど保存したKMLファイルを選択して開きます。
開くとタイムラインのデータがそのままインポートされてきます。次の日をインポートするには、「レイヤを追加」→「インポート」をクリックし、再びKMLファイルを開きます。
さて、すべての行程をインポートできたと思うのですが、行動が細い線とピンで表現されていて、このままだと見にくいのでちょっと手を加えましょう。
マップを見やすくする
まず、同じ属性の行動や訪問地を同一のカテゴリにまとめる方法です。
「個別スタイル」→「場所のグループ化方法」→「Category」と選択すると同じカテゴリの線とピンがまとめられます。この状態で色と太さを変更すると、交通機関別に色を変えたりすることが可能です。
ここでは自転車移動した線の色を変え、太くしてみましょう。上の画像のように、ペンキマークをクリックし、色を選択、太さも見やすいものに変更しましょう。
これで見やすくなりましたね。訪問場所のピンを消したいときは個別に選択し、ゴミ箱マークをクリックすればOKです。これらの作業を繰り返し、見やすい地図に仕上げていきます。
ということで各日のデータをインポートし、見やすいように少し手を加えたものが最初にご紹介した地図になります。
そうそう、地図に忘れずに名前を付けておきましょう。左上の「無題の地図」をクリックするとマップ上にウインドウが開き、タイトルと説明を編集できます。
まとめ:旅程の振り返りにお勧め
マップのタイムラインの機能は、自分の行動がクラウド上に記録されることになるので警戒をするかもしれませんが、旅行の際は位置情報をオンにしておいて、タイムラインを記録しておくことをお勧めします。
一昔前だったら信じられないくらい便利な機能で、特にメモを取ったりしなくても、旅を振り返ることができ、データで残しておくことが可能です。作例では立ち寄った場所は消しましたが、もちろんすべての観光地、レストラン、宿、コンビニまで記録されています。
旅行から帰ったら、ぜひ半日くらいを割いて、あなただけのマイマップを作成しお友達やご家族と共有してください。