※このコンテンツは2021年の情報をもとに記述しています。
様々な技能を習得できる求職者支援制度とその間の生活費をまかなってくれる職業訓練受講給付金。
受講できる条件と、給付金をいただける条件について、また、失業手当との関係についてわかりやすく説明をしてみます。私は今まさに求職者支援制度でプログラミングを学んでいます。
失業手当をもらいながら求職者支援制度の訓練は受けられる?
結論から言うと、失業保険をもらいながら求職者支援制度の訓練は受けられます。
本当は対象にならないのですが、例外として認められている(2021年12月時点)状況です。以下、都道府県労働局のしおりより抜粋いたします。
雇用保険の失業等給付(基本手当)の受給資格がある方であっても、ハローワーク所長が支援の必要性を認める場合、「特定求職者に準ずる者」として求職者支援訓練を受講できる場合があります(ただし、雇用保険の失業等給付(基本手当)の受給資格がある間は職業訓練受講給付金を受給できません)。
所長が必要性を認める場合、と書かれていますが、窓口の担当の方にOKを出してもらえますので、ほとんどのケースで失業手当をもらいながらでも、求職者支援制度の訓練を受講することが可能です。
失業手当と職業訓練受講給付金は同時にもらえる?
先ほどの引用にも書かれていましたが、失業手当と職業訓練受講給付金は同時に受け取ることができません。
失業手当とは、会社員などとして勤めているときに雇用保険に加入していた人がもらうことができるお金です。基本手当ともいいますね。
職業訓練受講給付金とは、訓練期間中に月10万円+交通費をいただける制度
ということで、失業している人にとってはどちらもとーってもありがたい制度なのです。ですが、この二つを同時に受けることはできません。
なので…タイミングが合う方は、失業手当が終了してから訓練を受け始めると経済的に助かるはずです。訓練開始日や失業手当がもらえる期間(待機期間の計算も忘れずに!)などを考えつつ、退職日を決めるのも一つの手です。
訓練中に失業手当が切れた場合はどうなる?
私は失業保険をもらっている状態で、職業訓練を受講し始めました。
訓練開始後1か月半で失業保険が終了することがわかっていたので、職業訓練受講給付金の審査を事前に進めていただき、失業保険が切れた翌日分から、日割りで職業訓練受講給付金をいただくことができました。
簡単にまとめると、失業手当が切れた翌日から、職業訓練受講給付金の対象となります。
ただし、職業訓練受講給付金を頂戴するには、やや厳しい条件をクリアしなければいけません。その条件を一言で言うと「一人暮らしで貯金が300万円以下だと、条件を満たしている可能性が高いです。」
具体的な条件については以下のサイトでご確認ください。
まとめ:制度をうまく活用しましょう
この記事の内容をまとめると以下のようになります。
・失業手当をもらいながらでも、求職者支援制度の訓練を受講できる
・失業手当と職業訓練受講給付金は同時にもらうことはできない
・失業手当が終了した翌日から、職業訓練受講給付金をもらうことができる
最後になりますが、ハローワークに行く際の個人的な注意事項です。
失業して気分がすさんでいるときは、ハローワークの職員さんの対応も横柄に見えたりするものです。実際に全く愛想がなかったりこちらの状況を理解していない人もいるのは事実ですが、それに腹を立てて貴重な機会を失うことは馬鹿らしいと思いませんか?
グーグルマップの評価には、ハローワークの職員さんへの悪口があふれています。
相談をしてもらう際は「こんにちは、よろしくお願いいたします。」とあいさつをし、終了時には「ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。」ときちんと挨拶をしましょう。
公務員のなのに生意気だとか、挨拶すらしないとか、そんなことは思うだけ無駄ですし相手の態度がさらに悪化することすら招いてしまいます。
今の自分の立場を考えて、少しでも良い条件で厳しい失業期間を乗り切ることができるように賢く振舞いましょう。