【FF3】ピクセルリマスターとオリジナルの違い

不朽の名作『ファイナルファンタジーIII(FF3)』が、現代の技術で蘇ったのが「ピクセルリマスター版」。オリジナルのファミコン(FC)版が持つ独特の良さをベースにしつつ、数多くの仕様変更や快適機能が追加されています。しかし、快適になった一方で、原作のファンからは「少し残念」と言われる調整も存在します。

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ピクセルリマスター版の改良点

BGMが素晴らしい

今作の最も大きな魅力の一つが、全楽曲に施されたフルオーケストラ/ロック調のアレンジです。原作の生みの親である植松伸夫氏の完全監修のもと、ファミコン音源でも素晴らしかった名曲たちが、さらに進化を遂げました。戦闘曲の疾走感、フィールド曲の壮大さは鳥肌もので、音楽を聴くだけでもプレイする価値があると言えるほどのクオリティに仕上がっています。

ジョブ新アビリティ追加

各ジョブのバランス調整が行われ、独自の「新しいアビリティ」が多数追加されました。これにより、ファミコン版では「最終的に忍者と賢者一択」になりがちだった後半のジョブ編成に大きな変化が生まれています。様々なジョブにスポットライトが当たるようになり、自分好みのパーティを組んで戦術を組み立てる楽しさが格段に広がりました。

2Dドットがいい

グラフィックは、当時の雰囲気を極限までリスペクトした「2Dドット絵」として新たに描き直されています。3Dリメイク版(3DSなど)とは異なり、原作のドットの美しさやキャラクターの可愛らしさをそのまま残しつつ、現代の高解像度モニターで見ても非常に鮮明で綺麗に映るようリファインされています。昔ながらのFFらしさを壊さない絶妙なグラフィック調整です。

マップ機能

画面内に全体の構造をいつでも確認できるミニマップが表示されるようになりました。拡大表示することもできます。FF3のダンジョンは隠し通路や迷いやすい構造が多いのですが、このマップ機能のおかげで、宝箱の場所、プレイヤーの現在位置がひと目でわかるようになっています。初めてプレイする人はもちろん、やり込み勢にとっても非常にありがたい新機能です。

ダッシュ・ななめ移動

操作性の面で最大の劇的進化を遂げたのが、この移動機能の追加です。街やダンジョン、フィールドを倍速で駆け抜ける「ダッシュ」が標準搭載されたほか、ファミコン版にはなかった「ななめ移動」が可能になりました。これにより、入り組んだ通路の移動や探索のストレスが大幅に軽減され、ゲーム全体のテンポが向上しています。

オートバトル

戦闘をサクサク進められる「オートバトル機能」が搭載されました。ただ自動で戦うだけでなく、「直前のアクションを自動で繰り返す」仕様になっているため、物理攻撃だけでなく魔法やアビリティも自動で連発してくれます。オート中は速度が倍になるため、ザコ敵との戦闘が非常に効率的になり、レベル上げや熟練度稼ぎの作業感が軽減されています。

魔法自動ターゲット

ファミコン版では、ターゲットが倒れてしまうと、魔法が空振りする仕様になっていましたが、ピクセルリマスター版では、自動的に別の敵へ対象が切り替わる仕様になり、MPや手番の無駄がなくなりました。地味な変更ですが戦闘の度に小さなストレスを感じずに済みます。

飛空艇のエンカウント率

FF3の大きな特徴である、飛空艇(インビンシブルやノーチラスなど)を使った移動。ファミコン版では飛行中も頻繁に敵と遭遇し、イライラすることが多々ありました。特にドーガの館への通路(?)、暗闇の洞くつ前の連続山越えの際に頻繁に敵と遭遇して嫌になったもんですが、今作ではエンカウント率が適切に調整されています。

闇のクリスタルで回復

ゲーム終盤、多くのプレイヤーを絶望させた超難関ダンジョン「闇の世界」。ファミコン版ではセーブも回復もできずに連戦を強いられましたが、今作では各属性の「闇のクリスタル」に触れることで、HPとMPが全回復する救済処置が追加されました。これにより、全滅のリスクが大幅に下がり、終盤の攻略難易度が適度に軟化しています。あれはひどかった…

クリア後セーブ

ファミコン版では、エンディングを迎えた後はそのままゲーム終了となり、ラストダンジョン前のデータに戻るしかありませんでした。しかしピクセルリマスター版では、ラスボスを撃破した「クリア状態」を維持したままセーブデータを残せる仕様になりました。ラスダンでの育成が無駄にならずに済みます。

ピクセルリマスター版の残念な点

トード弱体化

ストーリーの進行上、特定の場所を進むためにカエルの姿になる必要があり、そのために使われる「トード」の魔法ですが、ファミコン版では即死魔法としても非常に強力で、厄介なザコ敵を効率よく排除する裏技として重宝されていました。しかし今作では、このトードの即死成功率が大幅に引き下げられ、戦闘における実用性がガタ落ちしてしまったのがちょっと残念です。

ヘイスト・プロテス弱体化

味方の攻撃回数を増やす「ヘイスト」や、物理防御力を高める「プロテス」といった補助魔法。ファミコン版では重ね掛けすることでボス戦を圧倒的に有利に進められる最強クラスのチート魔法でしたが、ピクセルリマスター版ではその効果量や仕様に調整が入り、従来のような「これさえあれば勝てる」ほどの性能ではなくなり、普通の魔法になってしまいました。

石化系武器の弱体化

攻撃を当てるたびに敵を段階的に石化へと追い込んでいく追加効果「徐々に石化」。ファミコン版では一部の武器で高い発動率を誇り、強敵の動きを止める戦術としてよく使われていました。しかし今作では、石化の仕様が大幅に変更され弱体化してしまい、実用的な戦術として組み込むことが難しくなっています。

「ぬすむ」弱体化

シーフの代名詞とも言えるコマンドアビリティ「ぬすむ」。ファミコン版や一部のリメイク版では、強力な装備や貴重な消耗品を敵から量産するために必須のアビリティでしたが、ピクセルリマスター版では敵一体のつき一つしか盗めなくなりました。さらに、入手できるアイテムのラインナップや仕様にも変更が加えられたため、わざわざシーフを入れて盗むメリットが薄れてしまっています。

アイテム変化バグ修正

ファミコン版のFF3といえば、ポーションなどの所持アイテムを特定の法則で並び替えて戦闘を行うことで、自由に変化させられる「アイテム変化バグ」が有名でした。ピクセルリマスター版は最新のゲームエンジンで一から作り直されているため、こうした有利なバグ技は完全に修正され、正攻法のみでの攻略となっています。バグなので修正されて当然と言えば当然なんだが、「遊び」が減ってしまい残念ではあります。

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