ピクセルリマスター版『ファイナルファンタジーIII(FF3)』に登場する、全ジョブのうち後衛サポート職をランキング形式で完全解説します。それぞれのジョブの強みや特徴、ピクセルリマスター版での変更点を詳しく紐解いていきます。
1位:賢者
白・黒・召喚を1人で網羅
唯一、白魔法・黒魔法、そして魔界幻士が使う「合体召喚」のすべてを最高レベルまで使いこなせる最強の魔法使い系ジョブです。同じく物理と魔法を両立できる赤魔道師が中盤以降にスペック不足になるのに対し、賢者は終盤まで高い対応力を維持できます。攻撃・回復・サポートのすべてを1人で完結させられる万能ジョブです。
ピクセルリマスター版での変化
ファミコン版の圧倒的な壊れ性能と比較すると、今作ではステータスが下方修正され、ややマイルドな性能に落ち着いています。精神の数値が下げられたことでケアルダやケアルガの回復量がやや物足りなく感じたり、レベルをかなり上げないと「バハムル」や「メテオ」といった全体魔法でザコ敵を一掃しきれない場面も出てくるでしょう。
豊富な下位魔法MPを活かした長丁場での強み
ストーリーの攻略面だけで見ると、最大火力や回復量においてそれぞれの専門家である魔神や導師に一歩譲り、減点対象となる部分もあります。しかし、下位レベルの魔法MPが非常に多く設定されているという大きな強みがあるため、道のりが長く激しい連戦が続く「クリスタルタワー」の道中攻略においてはやはり欠かせないジョブと言えます。
2位:導師
レベル8の強力な白魔法
白魔道士の上位互換にあたる、回復と蘇生の専門家です。味方単体をHP最大状態で復活させる「アレイズ」や、聖属性最強魔法「ホーリー」、敵のHPを一瞬で1桁にする「トルネド」といった強力なレベル8白魔法を使用できます。トルネドは命中率にやや難があるものの、闇の世界の「ザンデクローン」やクリスタルタワーの「三色ドラゴン」といった強敵に非常に有効です。
圧倒的な回復力
レベル50時点で全体化させた「ケアルガ」を唱えると、味方全体のHPを約1600も回復させることができます。これはラスボスである暗闇の雲が放つ大技「波動砲」のダメージ量をしっかりと相殺して立て直せる数値であり、ボス戦における戦闘の安定感を跳ね上げてくれます。
ストーリー攻略に欠かせない存在
数少ない攻撃系白魔法のホーリーに関しては終盤のボスに無効化されることが多いため、基本的には味方のサポートとケアに回ることがメインとなります。純粋な火力職である魔神とは役割が異なりますが、ストーリー攻略において絶対にパーティーから外せない必須ジョブとなっています。
3位:魔神
全ジョブ中トップの知性
黒魔道士の上位互換であり、作中でトップの「知性」を誇る圧倒的な魔法アタッカーです。知性の高さに比例して黒魔法の威力が増す仕組みのため、レベル50時点で黒魔道士と22ものステータス差が開く魔神の火力は凄まじいです。終盤のボスが持つあらゆる属性耐性を無視して大ダメージを与えられる、無属性魔法「メテオ(全体)」や「フレア(単体)」の使い手として絶対的な存在感を放ちます。
熟練度1から実用的
終盤まで黒魔道士を使い続けてその熟練度を大きく上げていたとしても、終盤のタイミングで熟練度1の魔神に乗り換えても全く問題ありません。魔神自体の基礎ステータス(知性)が規格外に高すぎるため、熟練度の低さを完全にカバーして実戦投入できます。また、ファミコン版ではスペックの全般で賢者に劣っていましたが、ピクセルリマスター版では賢者のステータスが下げられたことで、魔神が相対的に強化され一部の数値で賢者を上回るようになりました。
物理職に匹敵する耐久力
魔法使い系ジョブであるにもかかわらず、物理防御力に影響する「体力」のステータスがなぜか高く設定されています。たまねぎ剣士、バイキング、空手家に次いで、ナイトと同率の4位という高い耐久力を兼ね備えており、欠点らしい欠点がほとんどありません。ラスボスまで使い続けられる優秀なジョブです。
4位:魔界幻士
ギャンブルなしの合体召喚
幻術師と同じ召喚獣を扱いますが、使い勝手と強さの面では魔界幻士が圧倒的に上回ります。幻術師のようなランダム性の高い白黒召喚ではなく、攻撃に特化した「合体召喚」を確定で発動させることができます。なかでも敵全体に無属性の大ダメージを与える「バハムル」は極めて強力で、複数で現れる敵の群れを瞬時に壊滅させられるほど。
ボス戦で輝く無属性攻撃
終盤のボスはあらゆる属性に耐性を持っていることが多いですが、魔界幻士が放つ無属性攻撃は耐性に阻まれることなく、非常に貴重で安定したダメージソースとして機能します。魔界幻士の知力ステータス自体は黒魔道士の上位互換である「魔神」にやや劣るものの、召喚魔法の基礎威力が非常に高いため、「リヴァイア」は魔神のメテオに、「バハムル」はフレアにそれぞれ匹敵する凄まじい火力を叩き出せます。
MPの低さとやわらかさ
攻撃面においては非常に強力なジョブである反面、しっかりとレベルを上げて育成を行わないと最高である「レベル8」でもMP(使用回数)が低く、ここぞというボス戦などに使用局面が限定されてしまうのが難点です。また、全ジョブの中で「体力」のステータスがワースト3位という低さになっており、打たれ弱さが目立つ点には注意が必要です。装備品に気を使いましょう。
5位:黒魔道士
属性強化武器と高い「知性」
火・氷・雷の属性魔法を操る優秀な魔道士です。ファミコン版やDS版リメイクではやや不遇で風当たりの強いジョブでしたが、ピクセルリマスター版では魔法の威力に関わる「知性」のステータスが大きく伸びる調整を受けました。さらに属性威力を引き上げる強化武器も存在するため、想定以上の高いダメージを叩き出しやすくなっています。黒魔法は最終的にレベル7まで使用可能です。
浮遊大陸時点でのブリザガ無双
黒魔道士が最も輝くのは、ゲーム前半の「浮遊大陸」にいる段階です。この非常に早いタイミングで、冷気属性の最強魔法である「ブリザガ」を習得・使用することができます。前半の大きな壁として立ちはだかる強敵「サラマンダー」に対しても、弱点を突くことで比較的簡単に撃破できるほどの高い実用性を誇ります。
終盤では火力不足
ゲームが終盤に進むにつれて、出現するボスの多くがすべての属性に対して高い耐性(全属性耐性)を持つようになります。魔神が持つような「無属性魔法」を一切使うことができない黒魔道士は、後半のボス戦においてダメージが通りにくくなり、実用性が大きく低下してしまいます。しかし、上位互換である魔神へジョブチェンジできるようになるまでの攻撃魔法職として十分に一線を張れる優秀なジョブです。
6位:吟遊詩人
確定でターン最速発動する「うたう」
ピクセルリマスター版にて固有コマンド「うたう」が新たに追加され、仕様が大幅に強化されました。「歌う」による支援行動は、行動順を無視して「ターンの一番最初に確定で最速発動」する特性があるため、敵の攻撃よりも先に味方の回復やサポートを確実に差し込むことができます。
ノーコスト全体回復
数ある歌のなかでも「癒しの歌」は、熟練度を上げることで回復量が上昇していき、最終的には味方全体の「最大HPの約20%」を回復させることができます。さすがに終盤の激しいボス戦では回復量不足になりがちですが、一切のMPやコストを消費せずに無限に全体回復をばら撒ける点は非常に強力で唯一無二の性能と言えるでしょう。
後列攻撃と防御面
専用装備である「竪琴(たてごと)」は、後列に配置していても攻撃の威力が一切落ちず、前衛ほどではないがまずまずの火力を出すことができます。さらに「小人状態」による物理攻撃力低下の影響も受けないため、全員が小人状態で戦わなければならない難所「魔法陣の洞窟」において、貴重な後列物理アタッカーとして大活躍します。注意点として、しばらくは「皮の鎧」しか装備できず、防御面(耐久面)が非常に脆いため、配置や被ダメージには細心の注意を払う必要があります。
7位:白魔道師
安定したヒーラー
回復と治療のスペシャリストであり、ゲーム開始直後の序盤から、最上位職である「導師」にジョブチェンジできるようになる終盤手前までの長い期間、パーティーの生命線として絶対に欠かすことのできない最重要ジョブです。序盤こそ万能な赤魔道師とどちらを選ぶか迷うプレイヤーも多いですが、白魔道士は「精神」のステータスが非常に高く設定されているため、同じ回復魔法(ケアルなど)を使っても実際の回復量は格段に多く、戦況が非常に安定しやすくなります。
赤魔道師との実用性の差
ゲームが中盤に進み、敵の攻撃が激しさを増してくると、ステータスの伸びが悪く回復量の追いつかなくなる赤魔道師に対し、回復に完全特化した白魔道士の実用性と安定感が際立つようになってきます。しかし、レベル8魔法の「ホーリー」を扱えないため、自身が直接アタッカーとして戦闘に参加して活躍するのは非常に難しいです。
属性杖のアイテム使用
攻撃参加が難しい代わりに、戦闘中にアイテムとして使用すると「ブリザガ」の効果が無償で発動する「ルーンの杖」を振ったり、叩いた敵にダメージを与えつつ確率で「徐々に石化」の異常を付与する「ゴーレムの杖」などを装備させることで、MPを温存しながら味方を手厚くサポートすることも可能。最終的に上位互換の「導師」が登場すると完全にその座を譲ることになりますが、そこに至るまでの道中を第一線で支え続ける、実用性の高い有能なジョブです。
8位:赤魔道師
アタッカーとサポーターの二刀流
物理攻撃と魔法(白・黒)の両方を高水準でこなす、序盤の万能ジョブです。今作ピクセルリマスター版における最大の強化点として、扱える白魔法・黒魔法の制限が従来のレベル4から「レベル5」まで大幅に拡張されました、これはデカい。これにより、攻撃魔法をばら撒くアタッカーとしても、味方を癒すサポーターとしても、前半戦においては無類の強さを誇ります。
「ワイトスレイヤー」による特効
赤魔道師の基礎攻撃力自体は低めですが、序盤の「サスーン城」で手に入る専用の強力な剣「ワイトスレイヤー」を装備した瞬間に大化けします。この武器はアンデッド系の敵に対して凄まじい特効ダメージを与えるため、最初期に訪れる難所「封印の洞窟」を攻略する際、赤魔道師がいるだけでダンジョン全体の難易度が劇的に下がるほどの活躍を見せてくれます。
中盤以降の壁
前半戦は主役として大活躍する反面、ゲームが中盤以降に進むと明確な弱点(限界)が露呈します。純粋な魔法職である黒魔道士や白魔道士のステータスが大きく向上していくのに対し、赤魔道師は魔法威力や回復量に影響する「知性」や「精神」のステータス成長率が非常に低く設定されているため、相対的に能力の伸びが大きく停滞してしまいます。
中盤以降の激しい戦闘ではケアルダなどの回復量が敵のダメージに全く追いつかなくなり、最終的には「敵の攻撃をギリギリ耐え忍びながら、細々とケアルダを唱え続けるだけ」の非常に実用性の乏しいジョブに陥ってしまいます。ゲームが進んで「火のクリスタル」を入手した段階以降は、速やかに精神の高い専門職(白魔道士など)へ役割を引き継ぐことが推奨されます。
9位:風水師
MP消費ゼロ・小人状態でも威力が落ちない「地形」
周囲の環境(ダンジョンやフィールドの床)に応じて、様々な特殊技をランダムに繰り出す固有コマンド「ちけい」の使い手。単体攻撃の「かまいたち」や、敵全体を巻き込む大技「地震」など、発動する技の威力はどれも非常に強力です。「地形」の最大の強みは、発動に「MPを一切消費しない」点、さらに物理攻撃がゴミ同然になる「こびと」になっていても、技の威力が全く低下せずに100%の火力を維持できる点にあります。
「魔法陣の洞窟」特効性能
この「小人でも威力が落ちない」「MP無限」という特性が、中盤の最難関ギミックダンジョンである「魔法陣の洞窟」において最大の強みとして生かされます。この洞窟はパーティー全員が最初から最後まで小人状態を強制されるため、通常の物理職は一切役に立ちません。
MPに限りがある黒魔道士に頼ると息切れしやすいですが、風水師であればMP切れの心配を無視し、敵をなぎ倒すのに十分すぎる大火力の全体攻撃をノーコストで無限に発動し続けられるため、このダンジョンを最も楽に突破できる救世主となります。
ランダム性と火力不足
特定の場面で凄まじい恩恵をもたらす一方で、「地形」で発動する技は完全ランダムなため運が悪いと、その状況に適していないハズレ技が暴発して戦闘が思い通りに進まず、プレイ中に大きなストレスを感じてしまう可能性があります。
さらに、ゲームが終盤に進むと「地形」のダメージだけでは明らかに火力不足に陥ります。風水師の最強武器は中盤クラスの攻撃力98しかない「ルーンのベル」であり、通常攻撃のヒット数や物理ダメージにも一切期待が持てなくなるため、後半以降の常用は厳しく評価を落としています。
10位:学者
「しらべる」「アイテムのちしき」
分厚い辞典の角を使って物理攻撃をする不思議なジョブです。「しらべる」「アイテムのちしき」という固有コマンドを持っています。
「しらべる」はライブラと同じ効果で敵の弱点を探ることができ、ハイン戦で活躍します。「アイテムのちしき」は道具使用効果を2倍にします。工夫次第で活躍できなくもないですが、実用性はイマイチといったところ。
辞典が最強武器
学者の最大の弱点は、武器の種類の少なさで、攻撃力53の各属性の辞典が最強装備です。現実的にはハイン戦専用のイベントジョブといった感じの扱いになってしまっています。攻撃もサポートもできない、結局何がしたいのかわからないジョブのまま、使われることなくクリアしてしまうでしょう。
11位:幻術師
何が出るかわからない「しょうかん」
「しょうかん」で幻獣を召喚できるのが最大の特徴で、本作(FC版Ⅲ)で初めて登場したFFを象徴するジョブと言えます。しかしこの幻術師が使える「しょうかん」は白黒召喚と呼ばれるちょっと使いづらいものです。
何が出るかは運に左右されるのでストーリー攻略においては使われることがほぼ無い不遇なジョブですが、姿もカワイイしクリア後にネタとして使ってみることをお勧めします。

