オリジナルのFC版ドラクエ4が発売されたのは1990年、それから10年後に初めてのリメイクがプレステで発売されました。当時の最新作であるドラクエ7のシステムの多くを移植しています。
その後2007年にDS版、2014年にスマホ版がそれぞれ発売されましたがこの二つはプレステ版を移植した形です。
この記事ではそんなドラクエ4のオリジナルとリメイクの違いについて書いていきます。
序章と第6章
FC版ではゲームを新規でスタートすると、いきなりライアンが主役の第1章が始まりましたが、リメイク版では第5章の舞台である山奥の村での日常が少しだけ描かれています。ピサロによる襲撃を受ける前の平和な村の様子を知ることができます。
この序章は、これから進めていく各章と同じ時間軸に主人公が生きていることを示すために使われているものと思われます。これの有無でプレイヤーの混乱を防ぐことに一役買っていますね。
第6章に関しては本編クリア後のおまけ要素になっています。ドラクエに初めておまけ要素が登場したのは5からで、リメイク版が出された当時の最新作であるドラクエ7にも結構なボリュームのおまけ要素が収録されていました。まぁ、7はそもそも本編が膨大だったのですが…
その第6章はピサロがまだ主人公に討伐されていないところからスタートします。本編をクリアした冒険の書で行くことができるようになる裏ダンジョンの最奥にいるエッグラとチキーラを倒すとロザリーを生き返らせることができます。
ロザリーの復活により自分をとりもどしたピサロを仲間にすることができるようになり、黒幕であるエビルプリーストを共に討伐する…というのがざっくりとした6章の内容になっています。
主人公の村を焼き討ちし、シンシアの命を無残にも奪ったピサロをどうしても許すことができない人にとっては、この第6章は若干つらいものがあるでしょう。
仲間会話システム
ドラクエ7で初めて導入されたシステムで、誰もいないところで「はなす」コマンドを選択すると仲間のうちの誰かの一言が聞けるようになりました。
ブライの毒舌、マーニャの放埓、クリフトの変態っぷりが話題になりました。キャラクターのイメージを変えてしまうほどに責めた試みだったと思いますが、おおむね高評価で多くのプレイヤーは場面やストーリーが変化するたびに仲間に話しかけてそのリアクションを確認したものです。
少し話は逸れますが、最近発売されたドラクエ7リイマジンドではこのシステムが大幅に削減され、マリベルの毒舌が聞けなくなったことを残念がる人が多いと聞きます。オリジナル版の文章量はほんとにすごかったなと今でも思います。
もちろんAIなんてない時代で、すべて製作スタッフがコツコツ書き上げたセリフなので、尋常ではない仕事量と本作にかける想いを感じられました。
移民の町
これもドラクエ7からそのまま移植したシステムです。世界中に散らばっている移民希望者を見つけて街を作っていくというサブクエストで、街を発展させると貴重なアイテムが手に入ります。
特にちいさなメダルはこの移民の街で結構な数が手に入るので、ほとんどの人が時間をかけて移民を探すことになりました。
この移民探し、最初は楽しいのですが、ひたすら建物の出入りを繰り返して移民の出現を待つという単純作業になるので、苦痛に感じる人も多かったでしょう。
人数だけではなく移民の性別や職業によって出来上がる街が変わるので、攻略情報を敢えて見ずにいろいろ試してみる楽しさがありました。だたし膨大な時間が溶けることにはなりますが。
キャラクターの補正
オリジナルのFC版ではキャラ間の格差が大きく、レギュラーメンバーが固定されがちで個性的なメンバーを生かしきれていない側面もありました。それを是正する試みもリメイク版ではされています。
トルネコは新たに「しのびあし」と「くちぶえ」を習得できるようになりました。これにより無駄な戦闘を避けたりメタル狩り時のストレスが軽減され、トルネコの存在意義が増しました。
FC版では非常に優遇されていたアリーナは少し弱体化されています。HPが伸びなくなり会心の発生率も下げられました。あまりにも強すぎて、ライアンも引き気味でしたから仕方がありません。
そして、後半は馬車の中が定位置になってしまっていたミネアのHPが伸びやすくなり、てんしのレオタード、みずのはごろもといった装備品も充実し使いやすくなりました。
オリジナル版に比べて誰を使ってもある程度攻略できるようになったことは、キャラクターの存在が際立っている本作においては大きな変化だったと言えますね。
ボスキャラの強化
オリジナルのFC版では、味方を自由に操作できずにプレイヤーの思い通りに戦略を立てられないケースがたくさんあったので、それに合わせて各ボスキャラも弱めに設定されていた、らしいです。
リメイク版ではさくせんに「めいれいさせろ」が追加されすべてプレイヤーがすべてのコマンドを決定できるようになりました。それに合わせて各ボスキャラも強化されています。
複数のボスキャラにみられる変更点として、HPの自動回復を廃止しその分最大HPを数倍に補正、というものがあります。そのほか、行動回数が増えたりブレスが一段階強化されたりと、こちらがスクルトやフバーハで守りを固める前提の強さに変更されています。
システム面
今ではシリーズでおなじみになった道具袋が追加されました。
オリジナルではまだ各キャラクターが持てる分しかもって歩けず、持ちきれなくなったアイテムはトルネコの妻ネネさんがなぜかエンドールで始めた預り所で預かってもらっていました。ゴールドもですね。
しかしリメイク作ではいくらでも自由に武器防具アイテムが持ち運べるようになり、そのやりくりに苦労することが無くなりました。
そのほか、リメイク版では以下のような快適性の向上が図られています。
- エンカウント率の減少
- 便利ボタンの採用
- 落ちているものがきらっと光る
- 中断セーブ機能
- ルーラ、リレミトの消費MP1
古参ファンからは、ルーラとリレミトの消費MP8を考慮しながらダンジョン探索をするのが楽しかったんだ!という声も聞かれます。この辺はプレイヤーそれぞれの思いがあるでしょう。
小さなメダル関連
オリジナルのドラクエ4FC版で初登場したちいさなメダル収集ですが、当初はメダルと交換でアイテムを入手する仕組みでした。以下がFC版ドラクエ4の景品リストです。
| メダル枚数 | 景品 |
|---|---|
| 1枚 | てんばつのつえ |
| 4枚 | しあわせのぼうし |
| 6枚 | きせきのつるぎ |
| 20枚 | はぐれメタルヘルム |
要するに同じものを複数個入手するか、序盤にまったく交換をせずに最後のはぐれメタルヘルムを狙うか、そういったプレイヤーごとに異なる選択が可能でした
一方リメイク作では今ではおなじみになった累積制が採用されており、〇まい以上集めたから○○をもらえる、という仕組みになっています。リメイク版4の景品リストはこちらです。
| メダル枚数 | 景品 |
|---|---|
| 15枚 | ちからのゆびわ |
| 20枚 | まもりのルビー |
| 25枚 | マジカルスカート |
| 30枚 | てんばつの杖 |
| 34枚 | メガザルのうでわ |
| 38枚 | きせきのつるぎ |
| 43枚 | しあわせのぼうし |
| 47枚 | ごうけつのうでわ |
| 52枚 | はぐれメタルのたて |
| 60枚 | グリンガムのムチ |
そしてシリーズが進むごとにその総枚数が増えたことも大きな変化でしょう。オリジナル版では32枚だったのに対し、PS版では69枚と倍以上に増えています。
