ドラクエ4のエスターク
エスタークはドラクエ4で初登場します。その肩書は「地獄の帝王」というなんとも小学生が大喜びしそうなもの。
古い書物によると、エスタークは「進化の秘法」を編み出し自らの体にそれを施すことによって魔界最強の地位にまで君臨した。その勢いで人間界を征服しようとたくらむが、マスタードラゴンと天空人によって長い戦いの末に地中深く封じ込められました。
そんな感じで長い間地中深くに封印され眠りについていたエスタークですが、ひょんなことから日の目を見ることになります。アッテムト鉱山で一攫千金を狙っていた欲深い人間によって偶然にその封印場所が発掘されてしまうのです。
その情報をいち早くつかんだデスピサロは現場に急行しますが、デスパレスでその情報を盗み聞きした(へんげのつえでモンスターに化けて潜入した)主人公一行によって、すでにエスタークは討伐されていたのでした。
ここであの有名な「みなのもの、ひきあげじゃあ」がピサロの口から発せられます。
ピサロはまだ未熟な自分に代わり、エスタークを帝王に据えて本格的に人間界を征服しようとたくらんでいましたが、その企ては未遂に終わり、結局自らが進化の秘法とその効果を増強するアイテム(おうごんのうでわ)を使用し、あのような哀しき姿になり果てたのでした。
デスピサロとエスタークの見た目がそっくりなのは、同じ「進化の秘法」を使ったから、という理由で説明できます。デスピサロの形態変化はおうごんのうでわによる増強効果がもたらした完全体化ということなのでしょう。
ということで、ドラクエ4の段階ではまだ眠りから覚めたばかりで本領発揮することなく、あっさりと導かれし者たちによって始末されてしまいました。
ドラクエ5の裏ボスとして
さて、上述のように本覚醒の前にあっさり倒されてしまったエスタークは、どうやらとどめは刺されずに仮死状態のまま地中深くに放置されたのでしょう。数百年後が舞台のドラクエ5にも登場します。
しかし本編ではなく、おまけ要素である裏ダンジョン(謎の洞くつ)の最奥で、再びうつらうつらした状態で発見されます。
これはけっして後付けのお遊び要素ではなく、その存在は本編でも数回示唆されており、人々の間でエスタークの存在が語り継がれてきたのでしょう。初出はアルカパの村人のセリフ「闇の帝王エスなんたら」です。
さて、マグマに囲まれた洞窟の最奥で主人公一行にたたき起こされたエスタークはこんなことをしゃべります。
今は自分が善なのか悪なのかそれすらもわからぬのだ…。
DQ5天空の花嫁ーエスタークの言葉
この言葉からもわかるように、かれは完全なる闇の存在ではなく、ただただ魔界の奥に封じこえられている「最強の存在」。実際にドラクエ4のころとは比べ物にならないほど強化されています。
HP9000、完全2回行動、強力な打撃、多彩なブレスなどまさに作中最強の名にふさわしい性能です。
詳しい攻略法は別の記事に譲りますが、基本的には以下ような方針で攻略するとよいでしょう。
- ブレスとイオに耐性のある強モンスター
- ラリホーマでまた寝てもらう
さて、無事に撃破するとエスタークはこんなことを言います。
この私がたった○○ターンでやられてしまうとは…。
しかしこの次はそうはいかぬぞ…。グゴゴゴゴゴゴ…。
DQ5天空の花嫁ーエスタークの言葉
このセリフから、「あぁ、これはクリア後のやりこみ要素なんだな」とわかるわけです。友人の間で「僕は〇ターンで撃破したぞ!」なんて披瀝できるような仕組みになっています。
○○ターンと本人がちゃんとカウントして伝えてくれるので、もしかしたら区切りごとに何か賞品のようなものでもあるんじゃないかと勘ぐってしまいますが、残念ながらそんなものはありません。
それもあってか仲間になるなどのデマも流行りました。私の周囲だと、10ターン以内に倒すと仲間になるとT君が吹聴していましたね。彼はメタルスライムも仲間になる!と言いふらしており、それを信じた私はひたすらメタルスライムを狩ることに…
さて話をもどして、ラスボスであるミルドラースに対しては明らかにオーバースペックなモンスターも魔界入り後に低確率ですが仲間にできるので、それらを勧誘してレベルを上げて、最速ターン撃破を目指す、といった違った遊び方が可能になりました。
今では当たり前であるクリア後の追加要素の元祖に当たるこのドラクエ5のエスターク。初めての試みながら非常にうまく調整されているなと思います。
ヘルバトラーやグレイトドラゴン、キラーマシーンを勧誘する理由にもなっていて、この作品を文字通り遊びつくすことができるようにしてくれました。
エスタークはボスキャラの中でも高い人気を誇り、この後のナンバリングや外伝的作品でも頻繁に登場する人気キャラクターとなっていきます。
