【ドラクエ5】終始ルドマンの都合で行われた結婚イベントについて

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フローラ結婚の真の目的

ルドマンはサラボナに住む世界的な大富豪。そしてフローラの養父です。

なんとこの私が好きと申すか!?

そ、それはいかん!

もう一度考えてみなさい

DV5天空の花嫁ーSFC版

このセリフから、大富豪ではあるが素朴で実直な人柄がうかがえます。しかし、ルドマンは本当に娘の幸せのためだけに結婚相手を公募する、ということをしたんでしょうか?

娘のためでなければ、一体何のために?という疑問は残ります。

公募に応じてフローラと結婚したい男たちが遠方からもたくさん集まったという設定。そして結婚の条件としてルドマンが提示したのが、炎のリングと水のリングを手に入れるというものでした。

その理由をルドマンはこう述べています。

炎のリング水のリング

と呼ばれ身につけた者に

幸福をもたらすとか。

DV5天空の花嫁ーSFC版

この二つのリングは、魔界への扉を開ける3つのリングのうちの二つという設定(エルヘブンで語られる)であり、結婚とか幸福には関係がないことはわかっていることです。

ルドマンは間違ったうわさを信じたのだろうか。でもルドマンは自身が船を持ち世界を旅行するという行動派でありただの世間知らずな金持ちではありません。だからそういった世間のくだらない噂に左右されるようにも思えないのです。

だからこの「幸福をもたらすリング」というのはルドマンが適当に付けた口実であり、実際の目的は「モンスターが巣くうダンジョンを攻略できて暑さにも寒さにも強い男」と結婚させたかっただけなんじゃないだろうか。

持ち帰るリングはあくまでもダンジョン攻略の証拠であった可能性が高いです。ルドマンは「ようがんげんじん」の存在までは知らなかったかもしれません。

でも、話を戻して、現代人である私たちが常識的に考えると、その強さを持った男が好青年である可能性はそんなに高くない。強いけどパチカス、強いけどDV、強いけど浮気性…そんなことは当然あり得るのだが、そんな危険を承知の上で、強さを第一条件にしたんじゃなかろうか。

その仮説が正しいとして、なぜルドマンはそこまでして強い男を婿にしたかったのか。もうお気づきだと思いますが、おそらくあのツボの中に封じ込められていたあいつの存在です。

そうです、ブオーンです。

ブオーン討伐の急先鋒

ブオーンはルドマンの祖先が封じ込めた巨大な魔物です。

わが名はルドルフ。この日記を代々伝えよ けっしてなくしてはならぬ! いましがたわたしは巨大な魔物をつぼの中に封印する事に成功した。奴の体は雲をつきぬけ天までとどくほどの巨大さだった。ほうっておけばわがサラボナだけでなく世界中がほろぼされたことであろう。しかし残念な事に封じこめた聖なるつぼのちからは100年…長くても150年だろう。つぼがそのちからをうしない赤く光ったその時、奴は再びこの世に現れる! まだ見ぬわが子孫よ。なにもしてやれぬががんばるのだ。わたしもこの事をのちの世まで伝えるためにとりあえず子供だけは作っておこう。では運わるく150年目に当たったわが子孫よ、けんとうを祈る。 ルドルフより

DQ5天空の花嫁ーSFC版 ルドマン家の本棚の日記

おそらく家系図なんかをひも解いて、自分がその100~150年目にぶち当たることを知ったルドマンは、その対策を真剣に考えたでしょう。

まずはつぼが納められているほこらを監視するための塔を建てます。これで異変にいち早く気が付けるようにしました。

次にブオーンがふっかつしてしまった時のために戦力を確保しなければいけません。ルドマンが世界各地を船で旅していたのは、おそらくそんな強者(勇者)を探すためだったのではないでしょうか。

そしてその旅で適当な人物に出会えなかったルドマンは、切り札として自分のかわいい娘と天空の盾を用意し、強者を世界中から募った。

そこに偶然現れ、タフなダンジョンをクリアしモンスターまで仲間にしてしまう絵にかいたような強者ぶりを見せつけたのが本作の主人公、というわけです。

ここで一つ、疑問が浮かびます。それは娘と結婚させる必要性です。

強者を見つけ彼らを金で雇えばそれで済むのではないだろうか。そう思うのが普通です。なんせルドマンは相当な資産家なので、家族と街の安全のためには喜んでその富の一部を分け与えるでしょう。

でもルドマンは血のつながりを求めた。婿としてサラボナにとどまって一緒に戦ってくれる男を求めた。それはやはり、ブオーンが規格外の化け物であり、お金を介した契約だといざその姿を目にしたときに逃亡される恐れがあったから、なんじゃないだろうか。

何よりも強い契約である「結婚」、そして由緒正しき天空の盾、それらが強者をサラボナにつなぎとめる契りとして機能する、そうルドマンは考えたかもしれません。

さて、そんな感じで主人公がサクッと条件を満たし婿候補筆頭となったわけですが、そこに現れたのはビアンカという厄介な存在で、フローラも余計なことを言い出します。

もしやビアンカさんは

○○さんを

お好きなのでは…?

それに○○さんも

ビアンカさんのことを…

DQ5天空の花嫁ーSFC版

これを聞いたルドマンは一瞬「ぐぬぬ」と思ったに違いありません。しかし、この時点で主人公のことを相当に気に入っていたルドマンは、おそらく本心から次のように言います。

今夜一晩○○に

よく考えてもらって

フローラかビアンカさんか

選んでもらうのだ

DQ5天空の花嫁ーSFC版

ルドマンは富豪であり頭の切れる人物です。瞬間的に損得勘定をしたに違いありません。もしビアンカを選んだとしてもルドマンの名の下で結婚式を挙げ、てんくうの盾も与え、船もあげちゃおうと。

そうやって恩を売る、というよりは主人公の絶対的なスポンサー、パトロンとなっておけば有事の際に必ず駆けつけてくれるであろうと。

もしフローラと結婚したとしても、今後も旅を続けるだろうしサラボナにはとどまってはくれまい。それならもはやどちらと結婚しても構わない!

そこまで考えたかどうかは私にはわかりませんが、いずれにしてもこの瞬間にこの若者をサポートしよう、そしてサラボナの危機を救ってもらおう、そう算段したはずです。

その後にフローラの結婚相手を再公募しなかったのも「サラボナの防衛は主人公一本でいく」ことに決めたから、ではないでしょうか。

ルドマンの人柄

でも、そんな自身の腹案とは別に、ルドマンがどれだけこの結婚(ビアンカを選んだとしても)を祝っていたかを知ることができるシーンがあります。

○○は荷物がすこし

重くなっているのに気づいて

ポッケをのぞきこんだ。

なんとふたりの結婚記念にと

ルドマンが町中にくばった

紅白まんじゅうが入っていた…

DQ5天空の花嫁ーPS2版

リメイク版ではありますが、これは結婚式の翌朝、別荘で目覚めた主人公が「紅白まんじゅう」の存在に気が付くシーンです。

ともかく私は

○○たちが気に入ったのだ。

夫婦仲良く助け合い

よい旅をなっ!

DQ5天空の花嫁ーPS2版

天空の盾を与え船まで使っていいと言われ、おそらく相当に恐縮しているであろう主人公とビアンカにかけたセリフです。この言葉に嘘はないでしょう。人間だれしもこのように諸手を上げて誰かに入れ込むことはあるものです。

さてその後ですが、ゲームの都合上、ブオーンの復活と主人公のサラボナ再訪が重なり事なきを得るという展開になりましたが、ルドマンはここまで先読みをし、この結婚イベントを通して主人公との関係性を築いた、そう考えるのが自然です。

結果的に win-win の関係に持ち込む当たり、さすが大富豪、先を読めるビジネスマンですね。

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