【ドラクエ5】本当は必要なかった勇者と天空装備~母を探す魔界への旅

コンテンツ

母のいる魔界へ

ドラクエ5の旅の目的は、それまでのドラクエシリーズと少し違い、悪を成敗するというものではなく、母を探す旅でした。

それがはっきりするのが、ラインハット東の遺跡でパパスがゲマによって殺される直前に主人公に伝えた遺言です。

じつはお前の母さんは

まだ生きているはず…。

わしにかわって母さんを

DQ5天空の花嫁ーパパスの言葉

その後主人公はゲマにつかまり奴隷となり、10数年後大神殿からの逃亡に成功し、父に代わって母を探す旅を開始するわけです。

幼いころ少しの間父パパスと暮らしたサンタローズの町の洞くつで、父が生前に書いた遺書とてんくうの剣を見つけます。そこには死の間際に正確に伝えることができなかった事柄が書かれていたわけです。

すでに知っているかもしれんが私は邪悪な手にさらわれた妻のマーサを助けるため旅をしている。私の妻お前の母にはとてもふしぎな力があった。たぶん妻はその能力ゆえに魔界に連れ去られたのであろう。○○よ!伝説の勇者をさがすのだ!私の調べたかぎり魔界に入り邪悪な手から妻をとりもどせるのは天空の武器防具を身につけた勇者だけなのだ。

DQ5天空の花嫁ーパパスの遺書

これでただやみくもに母を探すという全く当てのない旅から、天空の装備を探しながらそれを身につけることができる伝説の勇者を探す、というはっきりをした目的のあるたびになったわけです。

しかし、物語後半で明らかになったのは、実は魔界へ入る条件は3つのリング(炎、水、命)であり、天空の武器防具を装備した勇者は必要なかった、という事実です。

なのでパパスが話していたことは、正しい情報ではなかった、これは間違いないことでしょう。息子に嘘をつくわけはありませんし、パパスはこのことを信じており、息子に託したはずです。

さて話を戻しますが、いずれにしても魔界に入ることができれば、母に会うことができる、これは確実です。その魔界に入る方法は3つあったと思われます。

  • エルヘブンの民の力
  • 3つのリング
  • 天空装備の勇者

エルヘブンの民

マーサの出身地であるエルヘブンの民には不思議な力があります。太古の昔、神は世界を3つに分け(天空界、人間界、暗黒世界)それぞれの境界に門を設け、その門番を神より命じられたのが彼らエルヘブンの民です。

なので、エルヘブンの民はその門を自由に開閉できる能力を有していた、と長老たちは語ります。しかし残念ながら現在はその力は失われてしまったとのこと。

現在の4長老はわずかにその力(門を開閉する能力)を有している、と階下の兵士が話すのを聞くことができます。

さて、主人公の母のマーサはこの街の出身であることは先に述べましたが、4長老以上の強い能力を持っていたと思われます。そして彼女に魔界と人間界の間にある門を開かせるために魔物によって連れ去られた、というのがパパスを含めた皆の予想です。

ということで、マーサがいない今唯一の希望は4長老に残されたわずかな力、となります。作中では門を開くことをお願いした描写はありませんが、主人公の目的を知っている4長老は、もし可能なら魔界への門を開いてくれたはずです。

でもそれを試みもしなかったところを見ると、もう人間送り込むほどの能力は失われていたと考えるのが妥当でしょう。

3つのリング

結局主人公たちはこの方法を使って魔界へ行くことになりました。炎のリング、水のリング、命のリング、この3つを海の神殿にある女神像にそれぞれ捧げることで魔界への門は開かれました。

※炎のリングと水のリングは結婚イベントとかかわりがありました。

これは特別な「能力」を必要としないきわめて現実的な方法で、体力と根気さえあれば可能。と言っても、命のリングを入手するためにはイブールを倒す必要があるため、実質主人公一行にしか不可能である。

この3つのリングを使った方法は、エルヘブンの長老も知っており、正式なルートの一つです。そしてその神殿もエルヘブンのそばにある「人工物」なので、何らかの事情によりそういった仕組みをどこかの段階で作った、と考えるのが自然でしょう。

ここからは推測の域を出ませんが、古代のエルヘブンの民が、将来子孫がその能力を失ってしまった時のための保険として、門のカギ的なものを残した可能性は考えられます。

しかし時代が経るにつれそのカギたる3つのリングも散り散りになって消息不明になってしまいました。おそらく、平和な時代が続き、エルヘブンの民の中でもうまく伝承されなかったのでしょう。

残された唯一の語り部が4長老だったということです。そしてその能力と伝承も消えようとしている…

天空の勇者

さて、パパスが信じていた方法についても考えてみましょう。天空装備の勇者であれば魔界に行くことができる、そんな情報をどこで入手したのでしょうか?

ちなみに、もしパパスがエルヘブンの人たちと良好な関係を築くことができていれば、3つのリングを探す旅をしていたはずです。

そこで思い出されるのが、ドラクエ4の勇者です。

ドラクエ5の物語はドラクエ4の数百年後、という設定なので、まさに伝説として天空に登った勇者の逸話が市井で語られていたのかもしれません。

4の勇者は天空装備をそろえ、天空の塔に登り、天空城の雲の隙間から飛び降りて魔界へ続く洞窟を抜けて魔界にたどり着きました。

天空の塔に入るためには天空装備で身を固めている必要があり、それがイコール勇者の資格でありました。

この話が時と共に変化省略されていき、天空装備の勇者が魔界へ行き邪悪を滅ぼした、と語られていても不思議ではないでしょう。それを唯一の手掛かりとしてパパスは必死に天空装備と勇者を探していたのかもしれませんね。

コンテンツ