+100時間で狙うTOEIC900点越え

TOEIC900点、それは一般的には高く評価されます。

英語指導者になりたいのであれば満点を目指すべきですが、一般の就職では十分と言える英語関連の資格ですね。海外赴任がある職種でも十分な英語力と判断されます。

その割に、実はちょっとした工夫で比較的簡単に取得できてしまう資格なんです。その方法をここでご紹介していきます。

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+100時間で900点を超えられる人

証拠画像 900点越えの2つは2023年

以下の条件を満たしていれば、少しの追加学習でTOEIC900点越えは可能です。

  • 高校まではちゃんと勉強してた
  • 発音記号が理解できる

高校まではしっかり勉強していた、それをより具体的に言うと、単語や熟語は忘れてしまっているけど、動詞や形容詞の変化、数字、日時や月などのひたすら暗記をするカテゴリは問題がない人を指します。

lie とlay の違い(自動詞、他動詞)と変化がわかるレベルと言ったらいいだろうか。

二つ目の発音記号なんですが、迷いなく正確な発音ができると、単語を覚えていく際に非常に有利だからです。

もちろん音声で聞いてカタカナとして覚える方法もありますが、発音記号をもとに自分で発音できると、迷いがなく自信をもってその言葉を耳で聞けるようになる。その違いは大きいかなと思います。

発音記号の重要性がイマイチ理解できない人は、有名な単語学習本を本屋で見てください。必ず単語の下に発音記号が載っているはずです。ああいった本は紙面の関係上、無駄な情報はできるだけ省く傾向にありますが、発音記号だけは各社必ずのせるようにしている。そのことからも重要性はわかるでしょう。

苦手意識がある人は YouTube で”フォニックス”と検索をしてみてください。素晴らしい動画がたくさん出てきます。きれいなお姉さんが優しく教えてくれますよ。

なぜ900点なのか

なぜ私が900点は超えておけと言いたいのかというと、900という見た目のインパクトが採用担当者にとってやはりデカいから、という極めて単純な理由です。

まだ、というかこの先もずっと最終的に採用を決定するのはAIではなく人間でしょう。この900という数字は1よりも多い、860よりも多いし、なんといってもインパクトがある。採用担当はこの数字に簡単に引っ掛かります。

お、すごいなと思うでしょう。

で、実際に900点超えはすごいのかというと、実際は簡単に取得可能です。もちろん、何も基礎がないところから始めると、めちゃくちゃ時間がかかるのですが、先ほどの条件を満たしている人はプラス100時間で到達できます。

私たちは子供のころからテストを受けてきて、そのほとんどが100点満点です。中学校に上がるころから、100点という数字はほとんど見なくなり、80点以上が高得点、90点台にのせると学年トップレベル、それが全国規模の難しい学力テストだと、90点台はまさに秀才のみが取れる数字なんです。

だから「9」という数字に僕らは弱いんです。(完全な私説ですが)

TOEICはそういう人の心理をうまくついていますよね。だって最高点が990点なんですよ。1000点じゃなくて。

850点と900点はそんなに高い壁がないんだけど、900点と950点には目に見えない恐ろしく高い壁が存在します。それを受験者は知っていますが採用担当者は知らないことが多い。だから900点までは取っておいて損はないと言えます。

勉強方法

最初の20時間で文法を固めます

体感的に750点くらいまでなら基礎力がない人でも何となくで取れてしまいます。適当に参考書を買ってきて出題パターンをつかみ、単語の表面的な日本語の意味を覚えるだけでそれくらいまではいけます。

私も最初はそうでした。

でも、850点、900点を狙う際には正確な文章の把握が必要です。細かいニュアンスが含まれる文章も理解して正答していく必要があるのです。

そのためにはまず文法を勉強すべきです。「でたよ、また文法かよ」とヤサグレタあなたは思うでしょう。ここで私が言う文法とは、正しい品詞の理解のことを指します。

単語とイディオムを覚えるのは文法の後にしてください。よく家づくりに例えられますが、基礎がグラグラなところに立派な家を建てることはできませんよね。まずはしっかり鉄筋が入った厚手のコンクリートでぐるっと基礎を作ります。

私がおすすめする文法書はこの一冊のみです。

この参考書は、品詞に重きを置いています。動詞、be動詞、形容詞、副詞...それらの定義をあなたは答えられるだろうか? この一冊を終えるだけで各品詞の用法を説明できるようになります。

お気づきだと思いますが、品詞を理解していると単語を覚えるときに違う世界が見えてきます。単語の理解が深まり、使えるようになり、応用もでき、派生語も次々に頭に入ってきます。だからまずは、これをやるべきなんです。

60時間で単語を覚える

さて文法を固めることができたら、ひたすら単語を覚えていきます。

お勧めの参考書はこれ一つ。

TOEICで頻出する用法、派生語、関連語が程よい分量で掲載されています。ページのデザインも非常に見やすいです。

心配な方は銀からでもいいですが、重複している語も多いので、900点を視野に入れている人は金の一冊を完璧にしてください。

先ほども触れましたが、品詞を常に意識して覚えていってください。私はみぎのページを隠して答えを暗唱していく方法で、1ページ単位で覚えていきました。1ページの単語をすべて正解できるようになってから、次のページに進みます。

リスニング対策は単語学習と並行して行います。

付録の音声は本当によくできているので、これを利用していきます。

頻出単語を音で理解していくことができる、これは当然の利点なんですが、例文が一文一文で区切られているので、シャドーイング(頭で復唱する)にぴったりなのです。文章の再生が終わった直後に、そのまま頭の中で反復できるレベルにまで聞きこんでください。

最初に日本語の意味が再生されるので、勉強の負荷も低く継続できるはずです。通勤途中やウォーキングの際に聞くとはかどります。

20時間で本番形式に慣れる

英検は特に対策せずにそのまま受験しても実力通りの結果になります。良くも悪くもです。

TOEICは対策をするとしないとでは大きく得点の差が現れます。出題の形式を知っていること、最後の問題にまでたどり着けるペースを知ること、この二つが特に重要です。

本番と同じ形式の問題をできれば4回くらいは解いておきたいところ。もちろん時間はしっかり管理し、付録の本番と同じマークシートを使用してください。どれくらいのスピードで解いていけば最後の問題までたどり着けるのかを実感しておく必要があります。

最初の80時間(文法と単語)をしっかり学習できていれば、この時点で8割以上は正解できるはずです。この段階でも知らなかった表現などが出てくると思うので、補完しながら時間がある限り繰り返し解くようにしてください。

参考書は特に指定はしませんが、単元ごとではなく、すべて通しで模試ができるタイプにしてください。2時間集中力が持つのか、自分の集中力の波を知ることも大切だからです。

リスニングの二つ選択肢を選ぶところでは、指を効果的に使うことも大切です。

まとめ:できれば学生のうちに

私は40歳で900点を取りました。継続して勉強したわけではなく、せっかくなので英検1級かTOEIC950点越えをしたいなと思って短期間集中して勉強しましたが、両方とも挫折しました。

手元に残ったのは900点という結果。

私は非効率だったので、もっと多くの時間を試験対策に充ててきました。これを読んでいるあなたには効率よく勉強していただきたいのです。

最初にお話ししましたが、900点を持っていると就活に有利になります。でもそれだけではありません。900点を取れる英語力があると、英語で困ることはほぼなくなります。

旅行でも、仕事上のちょっとしたメールでも、海外の動画を見るときでも、何を言っているのかさっぱりわからない、ということは無くなります。

これから日本は、どんどん海外から人が入ってきて大きな変化を迎えるでしょう。そういう時に確実に有効なスキルとして、やはり英語はできたほうがいいです。

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